Small Things

感じたこと、考えたこと

小説

新刊本はメルカリで買う

今日も小説を読む。 小説というのは、数日間じっくりと本と向き合わないといけないので、かなり面倒な行為だと思う。 でも、やっぱり小説を読むことは楽しいし、面白い。 小説を読んでいる時は集中できるし、没頭できて、その世界に没入できる。 昨年は、初…

水島かおり著「帰ってきたお父ちゃん」を読む

壮絶な小説だった。 おそらく、この家族小説を読んだ人の感想は、皆「壮絶な」「強烈な」「すさまじい」「恐るべき」「パンクな」という言葉を使って表現するのではないだろうか。 いや、なかなか凄いものを読んだ、という感想が真っ先に出てくる。 この「帰…

スペイン警察・特殊分析班シリーズ第一弾「花嫁殺し」カルメン・モラを読む

いや、いや、凄い。傑作であり名翻訳だと思う。 花嫁殺し (ハーパーBOOKS) 作者:カルメン モラ ハーパーコリンズ・ジャパン Amazon スペインの警察小説。スペイン語からの直訳である。スペイン・マドリードの情景も十分味わうことができ、翻訳ミステリーの読…

本は読んでも読んでもすぐ忘れていく

本は読み終わったら、なぜすぐに忘れるのだろう。 読んだ本のタイトルは大体覚えている。読んだ本か、読んでない本かも分かる。でも読み終わった本の内容となると忘れる。 たまに本を読んでいる時に少しページを戻ったりすると、えっこんな文章あったっけ、…

面白かった?と聞かれて何と答えるか、宇佐見りん「推し、燃ゆ」

宇佐見りん著「推し、燃ゆ」を読んだ。 読む前に娘と「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」で始まるみたいよ、と少し話していた。娘も「推し」がいるようなので、多少の興味はあるようだった。 「推し、燃ゆ」の主人公に対しては共感する箇所を無理やり探…

一冊の小説にできるだけ時間をかけてゆっくりと読む

先月読了した小説は3冊。 少ないなと思う。でも小説を速く読むことが、いつの間にかできなくなった。 平野啓一郎「本の読み方 スロー・リーディングの実践」を読んでからは、もうスローリーディングが当たり前になってしまった感じがする。 読書を楽しむ秘訣…

世界の十大小説と今後どのように向き合っていくかを平日の休みに悶絶しながら考える

メイヴィルの「白鯨」を読み始める。もちろん読み終えてはいない。読み始めて悶絶しているだけである。 白鯨(モウビー・ディック)という小説 「白鯨」とはアメリカの小説家、ハーマン・メルヴィルの長編小説である。初出は1851年、つまり170年前の小説であ…

日焼けした古本のポケミスをマイペースで読み続ける

紙の本ばかり読んでいる。 電子書籍ではなく紙の本である。あんなにKindleの電子書籍を買ってきたのに、あんなにKindleセールを楽しみにしてたのに、今は紙の本しか読んでいない。さよなら電子書籍。 紙の本を古本で買う 基本的に今は古書・古本・中古本を買…

電車の中で文庫本を読んでいる人達それぞれの人生

会社帰りに電車に乗り文庫本を読む。 この日は少し早かったので車内も混んでいた。ギュウギュという程ではないがまぁまぁの混み具合。こういう時は片手に文庫本を持ち、反対の手はつり革につかまる。混んでいる時は両手を下げずに上げる事を心がける。本のペ…

Kindleのセールで本を買わずに、ブックオフで買った本にスタバの紙袋をリメイクしたブックカバーを付けて本を読む

いつも悩んでいる。 Kindleで本を買うのがいいのか、ブックオフで買うのがいいのか。そのどうでもいいようなことをいつも悩んでいる。 最近Kindle本のセールがあまり行われなくなった。カドカワ、幻冬舎、講談社は定期的にセールを開催しているが、さすがに…

読み始めるまでに時間がかかる本との接し方

「死者の国」という本を買った。 帯によると『クリムゾン・リバー』の著者グランジェによるサスペンスらしい。「らしい」という事はまだ読み始めていない。ハヤカワのポケミスなのに2段組みで773ページもあり、値段も税込み3,300円というヘビー級である。 本…

2019年に読んだ小説ベスト10

今年は小説を読むと決めた年だった。 島田荘司の占星術殺人事件を読んで以来、本格ミステリを読み続けて新本格ミステリへと移っていった80年代後半から90年代。本当にミステリばかり読んでいた。その後、会社でそれなりの立場になっていくと、小説を読むのは…

川端康成を紙の新潮文庫で読むか電子書籍で読むか

川端康成を読んでいる。 川端康成を読む 急に読み始めた理由は、今まであまりにも日本文学を読んでこなかったことに対して自責の念に駆られたことと、歳を重ねるにつれ「本」そのものが読めなくなる状況が突然やってくるかもしれない、という焦燥に駆られた…

2019年買ってよかったもの

「今週のお題」の「買ってよかったもの」は終わってしまったようだが、そもそも今年買ってよかったものがあまり思いつかない。かなり地味な一年だったのかもしれない。 2019年はまず読書の一年だった。それも新刊の単行本を買っては読み、買っては読み、振り…

50年前のSFベスト20をハヤカワ海外SF小説の電子書籍セールで買う

50年前のSFベスト20 以前「本の雑誌」の堀井憲一朗さんのコラムの中で「50年前のSFベスト20」というランキングが掲載されていた。50年前ってなんだか相当昔のような気もするが、1970年代って考えると最近のような、昔のような、結構親しみやすい年代という感…

ミステリが読みたい!2020年版ベスト・ランキング国内篇から今年を振り返る

ミステリーベスト10の季節 ミステリマガジンの2020年1月号が発売され、いよいよ2019年のミステリ・ベスト・ランキングが各誌発表される季節になった。2019年はミステリとエンタメ小説を主に読み、もうビジネス書、経済書よりは小説をじっくり読もうと思った…

電子書籍から紙の本に戻り本を自由に選び読書する日々

今までずっと電子書籍で本を読んできた。Amazonのセールで色調調節ライト搭載のKindle Oasisまでも購入し、旧モデルのKindle Paperwhiteもまだまだ元気にモッサリと動いている。但し今は紙の本を読む事の方が多い。電子からまた紙へと戻ってしまったのだ。そ…