Small Things

感じたこと、考えたこと

本を読むのは移動時間しかない

電車の中で小説を読む。

本を読むのは移動時間が多い。その次は風呂。その次がトイレで、あとは何かの待ち時間。

普通に家でのんびりしている時にソファに座って本を読むことはなかなかない。

時間がある時でも、家ではなかなかできない。

それは本を読むことより優先度の高い「何か」があるからだと思う。

それはエンタメに限って言えば、映画を見る、ドラマを見る、動画を見る、ゲームをする、とかが優先されてしまう。

よって本を読むのは移動時間がほとんどで、特にやる事のない、風呂、トイレ、何かを待ってる時が続いていく。

本当は「カフェで」とか言ってみたいが、なかなかカフェに行く機会も少ないし、たまに居酒屋の一人飲みの時にKindle Paperwhiteで読むぐらいである。

居酒屋では文庫本を開くというよりは、やっぱりKindle Paperwhiteをカウンターに置き、眺める感じで読み進められる新書が丁度いい。

居酒屋には一人で行くことが多く、知り合いがいればそのまま楽しく話しながら飲むし、知り合いがいなければ、Kindle Paperwhiteをカウンターに置く。

ただ、今の我々にはスマホという、何時間でも暇がつぶせるものがあり、その環境の中で、敢えて本を読むか、となると、やはり違う選択肢になるんだろうと思う。

確か「騙し絵の牙」という映画だったと思うが、街の本屋で本を買う高校生(だったか)が「これは本で読むしかないので」という台詞があった。

ようは映像化されていれば、映画なりドラマを見るし、おそらくコミック版や解説動画があれば、それらを優先して見るのだと思う。

ただ新刊もしくは発売からそれほど経っていない作品はさすがに本で読むしかない。

それが本を読む理由のすべてかと言えばそうではないのだけど、本でしか得られないものを読みたいという欲求は少なからず存在する。

でも平野啓一郎「ある男」のように、原作を読み、映画を観て、そしてまた原作を読む、ということも純粋に楽しいし、本を読むことは面白いのだ。

でも本を読むのはあくまで移動時間である。

おそらく定年を迎えて、日々時間がある暮らしの中でも、部屋では本を読む事以外の事をして、外出する時の移動時間に本を読むんだと思う。

もう家の中ではエンタメが溢れている。だからそのエンタメの中で本が選ばれる時は移動時間しかない。

電車の中では本を読む。

小説を読む。

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