Small Things

感じたこと、考えたこと

橋部敦子『ゆりあ先生の赤い糸』第1話(入江喜和原作)

入江喜和による漫画作品のドラマ化。

ゆりあ(菅野美穂)の夫吾良[ごろう](田中哲司)がくも膜下出血で昏倒し、運び込まれた病院の主治医前田が志田未来というキャスティングに、えっ原作もそんな感じなの?となって、読んでみたら原作はお爺ちゃん先生だったという驚き。ま、まぁ、それはそれで諸事情で仕方ないんだろうけど、原作未読でもなかなかの違和感のあるスタート。

菅野美穂演じる伊沢ゆりあは刺繡教室の先生であり、小説家の旦那ゴロとの間に子供はいないが、良好な夫婦関係を築いていた感じ。そして現在は夫と姑節子(三田佳子)との3人暮らし。節子はなかなか手のかかる不思議な存在で且つ人見知り。ゴロの妹志生里(宮澤エマ)は、またどうかしてる性格である故に振り回されていく。そしてゆりあの実姉の泉川蘭(吉瀬美智子)も18歳年下と不倫しており、なんだかゆりあ周辺の家族があまりにひどくて、可哀そうで、こちらとしては面白いという構図。三田佳子も宮澤エマも吉瀬美智子もほんと旨い。ダメ人間を演じさせたらの安定感。

ただ原作を少し読んだ感じだと菅野美穂はぴったりの配役だけど、あとはザ・俳優さん(ビジュアル!)というキャスティング。昏倒したゴロの「彼氏」が箭内稟久(やない りく)で鈴鹿央士、そしてゴロの「彼女」小山田みちるが松岡茉優、その娘役が「まに」ちゃんでDr.チョコレートの白山乃愛ちゃんという完璧すぎる布陣。俳優陣すごい。原作ファンがどう思っているかはわからないけど、俳優パワーのゲージがグイングインとものすごいパワーで上がっていく。

ゆりあがもう全員面倒見るっていう流れなのかもしれないが、どうにもダメ人間ばっかり集まっているので着地点が見えず、松岡茉優も狂気なダメさを醸し出し、まさかまともなのは白山乃愛ちゃんだけなのか。でもコミック原作だから安心感はあり、漫画はドラマを見てから読むほうがいいと思っているので、今回も徐々に読んでいくつもりです。

 

small-things.hatenablog.com