Small Things

感じたこと、考えたこと

コロナの時代は休日を緻密に計画して隠密に行動する

映画館が営業を再開する。

いよいよだな、と思う一方で、なんだか少し緊張している。いや、映画館の換気は全然問題ないと思うし、一番後ろの席をとり、マスクをして、前を向いて、静かにスクリーンを観ているだけなので、コロナ危機の中でも比較的安心できる楽しみだと思っている。ただ一般的なイメージとしては、映画館、密、という印象が強いのも確かだ。

よって映画館に行った、こういう映画を観た、とはなかなか人には言えない雰囲気がまだあるように感じている。映画館に行くことはまだ早い、怖い、から始まり、いくら映画館が法律に基づいて換気能力を高めているか、映画館は決して密閉ではない、と力説したとしても、映画館=密、と考える人たちに何を言っても通じない。人の考えを変えることなんて、ほぼ不可能なのだ。よってまだ映画館に行くことを公言することはできない。つまり誰にも言わず、そっと映画館に行って映画を観て、そのこと自体誰にも言わないような日々が続いていきそうだ。

もちろん休みの日に何をしたかなんて人に言う必要もないのだけど、今まではたまにFacebookやInstagramに上げることもあった。ようは近況報告みたいな感じで気軽に上げてきたように思える。ただ、このコロナ危機の中、何を上げても不謹慎ととらえる人たちが一定数いると思っている。いや、これは感覚でしかないのだけど、おそらくそのような雰囲気があることを感じることが少なくない。

それは自分自身もたまに、ふーんこんなとこ行ってるんだ、えーそうなんだー、とふとさめた感じでタイムラインを見ている時があるからだ。なので今日は何をしたとか、自分の行動を振り返ってSNSに上げることは、しばらくやめておくか、となる。

元々近況報告など特につながっている知り合いが待っている訳もなく、今までは自分が上げたかったから自己満足もあってアップしていたのだと思う。ただこのコロナの時代に近況報告自体、なかなかマッチしていかないのかもしれない。

おそらく今後映画館が再開され、数か月ぶりに映画を観たとしても誰かに言うこともないだろうし、自分の備忘録のためにFilmarksにちょっとした感想を書くぐらいになりそうだ。いよいよ社会・経済が動き出そうとしているが、まだまだ休日の予定については緻密に計画を立てたとしても、隠密に行動していくのだ。

でもこれって普通の事のような気がしてきた。週末の事を平日のうちに計画して、自分なりの休日を楽しむ。別にそれを人に言う必要もないし、SNSに上げる必要もない。コロナ危機に対して自らしっかりと向き合い、行動を考えながら、少しだけ楽しい休日を過ごすことができればいいのだ。それを人に言う必要はまったくない。

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