Small Things

感じたこと、考えたこと

コロナの時代からずっと続いていく習慣

電車が混んできた。

そして以前より街に人が増えたことを実感する。多くの店舗が営業を再開し、プロ野球やJリーグの開幕が決まりつつある。そして感染を防ぎながら、徐々に社会・経済活動が再始動されていく。米国では政府が外出禁止を解除しても、多くの人は買い物に行ったり外食はあまりしたくない、と考えている人が多いようだ。一方日本は政府が緊急事態宣言の解除をした途端に、一気に元に戻っていきそうな勢いである。

気候的にも暑くなってきた。これから暑い夏の間も、熱中症に注意しながらマスクを付け続けていくことになるのだろうか。それとも、もうあまりマスクはしなくなるのだろうか。ただついに厚労省が「屋外で人と十分な距離が確保できる場合にはマスクを外すこと」を呼び掛け始めた。ついに「外すこと」と言うようになったのだ。

とにかくマスクより人と人との「距離」そして「手指消毒」と専門家の先生は仰っている。マスクの予防効果はとても限定的であり、ほぼ無いに等しいらしい。だから自分が感染しないためにマスクをつけることは、実はほとんど意味がない。でもそれを我々素人が周りの人に声高に叫んでも、誰も聞く耳なんて持ってくれない。マスクの予防効果を信じる人たちはとても多いのだ。

そしてマスクせずに街中を歩くとなると、もう罪人のような目で見られる。確かに、あ、マスクしてない人が走ってきた、と思って距離を取ったりするし、マスクをしていない集団を見ると瞬時に警戒してしまう。とにかくマスクはどんなマスクでさえも、つけていることが社会的に大切であり、それはソーシャルなマスクとして今後も残っていくのだろうなと感じている。ユニクロの「通気性の良いマスク」が典型的であり、ウイルスの予防を飛び抜けた社会的なマスクの存在が必要となってきそうだ。

あと、人と人との距離を取るという意識は残っていくのだろうか。しかし普段生活をしていると、人と人との距離を確保するのはとても難しいと感じる。休日の朝ウォーキングをしているが、朝の6時台でも人はいるし、人が遠くに見えて徐々にお互いの距離が近くなっていき、あっという間に目の前に、なんて事は頻繁に起こる。人は犬の散歩をしたり、ジョギングをしたり、朝から皆活動を始めているのだ。平日の電車、バスは空いてるどころか、確実に混み始めているし、スーパーを始めとする店舗にも人は普通にいる。なので人と人との距離を取ること自体が本当に難しいし、やはりここでもマスクを付けないと不安になってくる。マスクに予防効果があるかどうかではなく、もうマスクで安心したい世界になっている。

ただ何より一番大切なのは手を洗うこと、手指の消毒をすることなのだろう。ドアノブには触るし、つり革にもつかまるし、エレベータのボタンも押すのである。だからこそ、手指の消毒に関しては今後もずっと続けていきたいし、コロナ危機の中で習慣として根付いてきたことである。駅やビルのトイレで手を洗う人は日本では多いと思うが、もう今はじっくりと洗うようになった。後ろで待っている人がいるときは少し緊張するが、石鹸があればより念入りに洗い、アルコールがあれば消毒をする。携帯用の消毒液、ハンドジェルも買った。どちらかというとマスクよりも手指消毒が大切なのだ。でも社会的マスクも必要なのが面倒だ。

マスク、距離(ディスタンス)、手洗い(手指消毒)。これらまだまだ、いやずっと、もしかしたら一生続いていく習慣になっていく可能性がある。でも「もうそろそろいっか」と思う時がまたくるのかもしれない。WHOの学者が新型コロナウイルスを抑え込むには、まだまだ4~5年かかりそうだと言っているようで、まだそんなにかかるのかぁ、と人通りの多くなった街を歩きながら、なんだか複雑な気持ちになっていく。取り合えず今日は、いや今日もだけど、麦とホップを飲みながら肉でも食べよう。

 

 

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