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懐中日記における耐えられる裏抜けの魅力

「No.50 懐中日記」を使っている。

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特に毎年同じ日記帳にするというこだわりもないのだけど、なんとなく懐中日記を使っている。懐中というくらいなので、ポケットに入るくらい小さい手帳みたいな日記帳である。

大きいハードカバーの日記帳も魅力なのだけど、やっぱり日記はかしこまってつけるものでもないし、気軽に扱える日記帳がいい。

日記をつける時間は夜。寝る前。そこからハードカバーの大きめの日記帳を出し、書斎で精神を統一して日記をつける.....でもいいのだけど、書斎はないし、実際はまったく異なる。

夜はほぼ晩酌をするので、だんだん眠くなってくる。すると「あ、寝る前に日記つけなきゃ」と思う。そこからこの「懐中日記」を取り出して、万年筆を用意して、今日の日付のページを開く。


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懐中日記は、1ページに2日分のスペースがあり無罫なので、自由に書くことができる。でも色鉛筆や派手な装飾とは無縁である。ただ普通につける。

まず天気と気温の欄があらかじめあるので、天気を晴れとか雨とか普通に書く。気温は暑かったとか、ものすごく寒かった、とか書いたり書かなかったり。

あとはもう自由。いつも通りその日にあった事実のみをつづる。今年初めの頃の日記を読み返してみたが、意外と文章で書いていることに少し驚いた。

「久しぶりに晴れの休日。AirPodsがなくなってしまった。でも結局見つかった。夜はカレー鍋。これは美味しかった。」と少しだけ文章になっている。

というのも「朝、散歩。パンとたまごサラダ。昼、カレー」と最近は箇条書きというか、食べたものばかり書いてある。そして感情表現もない。

やはり気持ち的に余裕のあるときは、文章で感情表現を交えながら書いているような感じがする。最近は単に事実のみの記述。なかなか仕事においても余裕のない日々になっているのかもしれない。

実際、年初と今、そんなには変わってはいないのだけど、過去の日記はいろいろと振り返ることができる。そのために毎日日記をつけることにしている。


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懐中日記と500円玉の大きさの比較。このNo.50という型番の懐中日記はとても小さいので、どうしても持ち歩く必要がある場合でも気楽に携帯できる。

日記帳を持ち歩くなんて絶対にしたくないのだけど、長期に家をあけるときがあれば、仕方なく持っていくしかない。でも小さいから楽。でもなくしたら地獄。諸刃の剣。

懐中日記にはカクノかサファリの万年筆で書いている。ただ激しく裏抜けする。裏抜けとは書いた文字が次のページに映りこんでしまうことであり、こればかりは改善する気配がまったくないようだ。もうずっとこの裏抜けの紙でいくのだと思う。

万年筆はもちろんのこと、ボールペンでも裏抜けする。もしかしたら下敷きを使って、ボールペンで優しく書けばいいのかもしれないけど、こちらは既にいい気分で酔っており、その時に日記をつけ始めるのである。

その状況で下敷きとか優しい筆致というのはなかなか難しい。よって今も変わらず万年筆で書き続けている。もちろん裏抜け上等である。

最近万年筆のインクをブルーにしているので、ブルーだとなんとかギリギリ耐えられる裏抜けになっている。「耐えられる裏抜け」という不思議な世界である。

いや、でも裏抜けを気にするなら、日記帳自体をかえればいいのだけど、あまり大きくなくて、気軽に使えて、裏抜けしない紙質で、という日記帳はなかなか見つからない。

高級ノートとされる、ミドリのMDノート、ライフのノーブル、アピカのプレミアムCDもいいな、とは思うのだけど、毎日日付を書いて、曜日を書く、というのが意外と面倒である、という大きな壁にぶち当たる。

そういう経緯もあって、なんだかんだで気に入っている懐中日記である。日記帳を誰も買わないこの暑い時期に書いても仕方ないんだけど。

 

 

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