Small Things

感じたこと、考えたこと

空き時間には本屋と文房具屋へ行く

少し時間があいた時に本屋か文房具屋に寄ることが多い。

たとえば出張の時。あまり馴染みのない場所で、少しだけ時間があく時がある。どこかに座って待っていればいいのだけど、中途半端な時間の時は本屋か文房具屋を探す。

Google Mapで本屋が見つかる。歩いて数分。初めて行く本屋では書棚がよくわからないので、まず文芸・単行本の新刊コーナーを見る。出張なので買うのであれば単行本よりも文庫本なのだけど、何より新刊重視なので、平積みや面陳中心にザッと見る。チェックしてなかった新刊が並んでいると手にとって帯を読んだり、ページをパラパラとめくったりする。本文の文体がゴシック体だったら、買う対象から外してしまう。そして本文が横書きの時も、えっ横書きかーと思う。その理由は自分でもよく分からないのだけど、本文がゴシック体の時と横書きの時はすぐに本を置いてしまうことが多い。

ゴシック体はかなり昔、父が「窓ぎわのトットちゃん」を買ってきた時に、ゴシック体なんだよな、と言っていたことを今でも思い出す。その影響なのかどうなのか、本文がゴシック体だったり横書きだったりすると、なかなか買うという行動に移せない。Webでは横書きのゴシック体が当たり前だし、毎日様々な活字を読んでいるのに紙の本となると気になってしまうのだ。ただ未だこの「ゴシック・横書き拒否症」の方にはお会いしたことはない。

そして文庫コーナーの海外小説のコーナーに行く。海外小説は新刊が文庫で出ることが多いのでチェックは欠かせない。ただ本当に自分でもめんどくさい奴だと思うのだけど、文庫本だと小口に研磨された跡があると買う対象から外れてしまう。研磨されていない文庫本を探すか、もうKindleにしようかとなる。ゴシック体もKindleで明朝体にしてから読めばいいので、あとは横書きだけ。でも本屋に行くのだから紙の本を買いたいのだ。

本屋では一応サイン本があるかも確認する。誰々のサイン本という訳ではなくて、どなたかのサイン本があるかな、と思って新刊コーナーを見る。サインなんて無い方がいいと思う時もあるのだけど、山崎まさよしの歌詞のようにいつも探してしまう。既に持っている本のサイン本が並んでると、あー、と思う。そして恐ろしいことにもう一冊買ってしまうこともある。すでに持っているのに。これは確実に「サイン本欲しい病」である。未だ同症状の方とは出会ったことがない。

文房具屋にも寄りたくなる。

スマホで何でも出来る時代なのに、未だに文房具が好きなのだ。万年筆、ボールペン、シャープペン、蛍光ペン、消しゴム、ペンケース、ノート、メモ帳、そして手帳…まぁもの凄いアナログ感である。そして新製品を見つけるとわくわくする。

文房具は基本的に安い。そして満足度がそれなりにあるから楽しくなる。本は意外と悩んで新刊の単行本一冊2000円、最近は海外小説で3000円ぐらいの本もよくみる。一方文房具はボールペン1本とノート1冊で500円ぐらい。まぁどっちの満足度が高いかは比べられないが、200円ぐらいのゲルインク0.3のボールペンでも嬉しくなるのでコスパは高い。

低価格の万年筆も見逃せない。1000円前後の万年筆であれば毎日の日記にも普段使いにも思いっ切り使える。ただ低価格だからこそ徐々に万年筆が増えていく。その症状は確実に「万年筆欲しい病」である。

そして万年筆とくれば手帳である。手帳というのは12月に来年の手帳を探すわけではないのだ。ある時、一年中手帳を探している自分に気づくことになる。山崎まさよしの歌詞のように、いつでも探しているのだ。そして1月始まりの手帳、4月始まりの手帳、もういつ始まりとか関係なくなってくる。どんな手帳でも欲しくなってくる。そう、それはもう完全に「手帳病」の症状である。

出張の時の空き時間に何をするのか、ただそれだけのことなのだ。その時にちょっと本屋や文房具屋をのぞくだけなのだ。でも初めての店に訪れることは楽しいし、いつも行く店だって楽しいのだ。

今のところ上記症状が治る見通しはないが、あまり気にしてない。

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