Small Things

感じたこと、考えたこと

ホテルの朝食で糖質制限と戦う

いつものホテルで朝食をとる。

このホテルの朝食は7時から。6時半からやってくれないかなといつも思うものだけど、さすがにそれは大変なことなのだろう。7時より早めに中へ入れてくれるが、特に時間は決まっていないようだ。案内されるため自分では席を選ぶことができない。本当は窓際の席がいいのだけど、この日は既に一杯。まぁ仕方ない。

トレイを持って真っ先に向かうのはホテルシェフによるオーダーオムレツ。10種類のトッピングを自分で選んでオリジナルのオムレツを目の前で作ってくれる。洋風・和風も選べる。たまに何も具を入れないプレーンオムレツをたのんでいる人がいる。なんだかカッコいいなと思う。こちらはハム、チーズ、キノコ、ホウレン草がデフォだ。今度はチーズだけにしてみようと思った。

2015年に厚生労働省はコレステロールの摂取目標量を撤廃している。コレステロールの高い食品をいくら食べても、血中のコレステロール値には影響がないことが明らかになったからである。卵は一日1個までという縛りから解放されたことで、今まで以上に卵料理が楽しめるようになったことが素直に嬉しい。

基本的に糖質制限を意識しているため、オムレツにケチャップをかけてしまったことに罪悪感を抱きつつも、気を取り直してタンパク質をとることを意識する。まずは松坂ハムである。モモ肉を使った上質さがとにかく美味しいのだ。

問題はマヨネーズ。いや糖質制限的にもマヨネーズは常識の範囲内であれば大丈夫なのだけど、ホテルの食事にはマヨネーズがないことが多い。いや、ほぼ無いと言っていい。マヨネーズが無いと一気に沈み込んでしまう。ただこのホテルにはたこ焼きがある。実はそこにマヨがあるのだ。このマヨの存在がこのホテルに泊まりに続けている理由の一つである。

ただコレステロールやマヨネーズの話は普段の会話の中で話すことはない。健康に関する食の話というのは人それぞれが自論を持っており、そこから外れる話は誰も聞いてくれない。結局自分が信じることをやっていくしかないのだ。ただ毎年の人間ドックにおいては、カロリーを控え、コレステロールを控え、脂質を控え、運動をして、バランス重視な食事で糖質も大切ですよ、と指導される。でもそこは「はい、分かりました」と素直に聞いておく。そこで反論しても得るものは何もないから。

あと食べる選択肢としては、ベーコン、ソーセージ、サラダ、鮭、卵焼きぐらいだろうか。普段あまり朝食は食べないのにホテルだと急にはしゃいでしまう。ここはぐっとこらえて、コーヒーを飲んで気を紛らわす。

ただ一つだけものすごく気になるものがある。それは肉団子だ。あの昔ながらの肉団子である。でも朝食仕様なので、小さくふわふわしている肉団子である。これがとてもおいしいのだ。ただここで耐えなければ糖質制限のタガが外れてしまう。でも1つならいいかな。小さいし。いや、やめとこ。でもせっかくだから。いや、やめとこ。でも肉料理だしな。こんな具合に様々な思いが交錯する。

でも腹八分目という言葉は実践するとほんと一日中体調もよく、良い言葉だなあと実感する。食べすぎて良いことなんて何もないし、そのために早めに満腹中枢を刺激してある程度満足感を得られるものを探し続ける。それがタンパク質食である。よって肉や魚そして卵だなとまた勝手に想像する。これを人に言った途端、カロリー多すぎでしょと面倒なのでことになるので、基本誰にも言わない。とにかく実践するしかない。

その日は中途半端な時間に空港に着いてしまった。何か食べたいなと思ったが、空港のレストランで糖質制限食というのはなかなか難しい。ファミマを見つけた。そこでファミチキを買う。隠すようにコソコソ食べた。これで良いのだろうか。少し寂しくないか。いや、まぁ良いのだ、と思ってファミチキを食べた。