Small Things

感じたこと、考えたこと

理想の休暇はいつも那覇「小桜」から始まっていく

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 沖縄には毎年数回訪問していて、今回は3泊4日と少し長く休みを取った。何しに行くかというと、写真を撮って酒を飲みに行くだけである。今までは観光もしてきており、前回は日本100名城の今帰仁城、中城城、首里城を回った。もちろん有名な観光地を北へ南へと訪問した時期もあったが、今は昼間はのんびりと過ごし、夜は酒場に行くことが多い。

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 かなり昔ハワイに行った時、欧米の人達はホテルのプールのビーチチェアで(Kindle発売前なので)ハードカバーの本を読んでいた。その時の印象がとても強く、それ以降休暇に対してあまり成果を求めなくなった。長く1つの場所にとどまって、のんびりと過ごす。それはいつもの休日と同じように、本を読み、映画を観て、散歩をして、写真を撮って、夜は酒を飲み、ブログを書く。休日に何かを求めたり、何かをやり遂げるためにいろいろな目的を設定していくのは、とても窮屈なような気がして、何もしないことの贅沢さがやっと分かるようなってきたのか、まだまだ分かっていないのか。

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 那覇に着いて最初の晩に行く居酒屋は「小桜」。創業1955年沖縄で最も古い木造二階家の居酒屋である。様々なメディアに紹介され、今は予約しないと入れない。この日も次から次へと予約客を1階カウンター、そして2階の座敷へと案内していた。最初にビールを頂いて、なにはともあれ「みそぴー」を注文する。ピーナッツを揚げて、奄美産の粒みそをからめた甘くないシンプルなツマミだ。5つ持ち帰りを頼むと送料無料で送ってくれるため、最初にお願いしておいた。

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 泡盛はどの銘柄でも1合900円、半合500円、グラス400円。メニューから「泡波(あわなみ)」と「宮之鶴」はなくなっており、ここはいつもの「春雨」を飲む。沖縄ではほとんどの人が泡盛を水割りで楽しむため、氷と水が常にセットで出てくる。小桜ではカラカラという琉球文化圏で使用される陶製酒器に入っておりたっぷり1合。水割りは自分で調整できるため、なるべく薄めに割り、一気に酔いが回ってしまわないようにしないと、後で大変な事態になる。

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 牛モツ塩煮込みをハーフで、そして小桜では珍しいじーまーみー豆腐を注文した。小桜ではハーフで注文できるメニューも多いため、沖縄珍味を小皿で一通り楽しむことができる。このモツ煮込みはプルップルの牛モツと塩味の加減が絶妙で、じーまーみーで口直しをしながら、泡盛がグイグイと進んでしまう。危険だけど気持ちいい。そして居心地がいい。理想の休暇が今回も居酒屋「小桜」から始まった。

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