Small Things

感じたこと、考えたこと

冷奴のことばかり考えながら過ごしている

冷奴のことをいつも考えている。

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なかなか居酒屋にも行くことが出来ず、夜は家で食事をしている。いや、家で食事をするのって当たり前でしょ、と思う方が多いと思うが、居酒屋に特に一人で通う習慣がある人は、ここまでの長い期間、家で食事や晩酌をし続けたことは、おそらく初めてではないだろうか。

外でしか酒を飲まないという人も多いので、もう酒自体を飲んでないという人も少なくないだろうし、確実に酒の量が増えた人もいると思う。コロナの時代になってから酒との付き合い方が、ここまで変わるんだなと、いささか愕然するのだ。

家で毎日酒を飲むということは、毎日が家飲みである。外で飲むことに対して、家飲みや宅飲みという言葉があるわけで、もう酒を毎日家で飲むのであれば、それって普通の晩酌である。晩酌(ばんしゃく)とは、家庭で夕食の時に習慣的に酒を飲むこと、また、その酒、と新明解国語辞典には書いてある。もう完全なる「晩酌」が日々遂行されているのである。

飲む酒に関しては、最初に麦とホップの350ml缶をあけて、その日の気分で黒糖焼酎や泡盛の炭酸割りか、キンミヤを炭酸で割ってレモンを絞るか、普通に芋か黒糖焼酎の水割りか、なんとなくその日その時の気分で決めていく。今日の晩酌で酒は何を飲もうかなぁ、とはあまり考えない。

あとはツマミ、アテである。ツマミに関しては、普通にキッコーマン・うちのごはんの「豚バラなすのスタミナ炒め」でもいいし「キャベツのガリバタ醤油炒め」でもいいし、基本的に毎日定番のおかずでいいと思っている(いや、思っていた)。どうせ居酒屋に行っても、ほぼ同じものしか注文しないし、あまり変わったもの、新しいチャレンジングなメニューは避けたい傾向にある。

ただずっと「おかず」をつまみに毎日晩酌をしていると、やっぱり何というか、冷奴、塩辛、おから、もずく、シラスおろし、タコぶつ、青柳ぬた、五色納豆みたいなものが急に食べたくなる。カラダと脳が急に激しく欲っしてしまい、あ、絹豆腐あったかな、塩辛あったかな、と冷蔵庫を探ることになる。

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よって最近は豆腐だけはもう欠かさないようにしている。何を置いても絹ごし豆腐である。そして豆腐というのは飽きることが無く、毎日食べたとしても罪悪感がまったく無い素晴らしい食べ物なのだ。冬は木綿豆腐でつくる湯豆腐に変わっていくが、この季節はもうずっと冷奴である。

そして冷奴には何を散らして、何をのせて、何を添えるか、という楽しみがある。自分としては、青じそを散らし、ミョウガをのせ、おろし生姜と青ネギを添えて、醤油をその都度つけて食べるのがとても気に入っている。もちろんこのすべてがそろえば言うことないのだけど、たまにはかつお節、ネギ、わかめ、だったり、きゅうり、天かす、ごま、だったりする。

今日は何を散らそうか、何をのせようか、何を添えようか、あっ醤油も変えてみるかと、冷奴のことばかり考えながら過ごしている。たまには納豆でいくか、いやイカの塩辛をのせるか、んーやっぱり塩辛は別にして、塩こんぶとごま油にしてみるか。完全にツマミ本来の味から逸脱している感じもするが、おろし生姜とネギだけはさすがに外せない気がする。

そんなことを昼ぐらいから考え始め、夕方近くまで考えて、散らしたい何か、のせたい何か、添えたい何かを少しだけ買って帰る。

そう言えば、納豆の時に付いている納豆のタレってかけるのか、かけないのか、納豆についてくるカラシってどうするか、と一人考える時間は楽しかったり、虚しかったり。コロナの時代の晩酌はこれからも続いていく。

 

 

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