人生で初めて起きること
その日は遅い昼食を近くの中華料理屋でとった。普通は少し歩いて居酒屋ランチの刺身定食や唐揚げ定食を注文するのだけど、急にチャーハンと餃子が食べたくなったので中華屋に入った。
ランチメニューの餃子は、焼き餃子とライスのセットかチャーハンと水餃子のセットだったので、チャーハンはあきらめ、焼き餃子とライスのセットにした。どうも水餃子は避けてしまう傾向にある。
でも昼に餃子を食べてもいいのだろうかと少し考えた。今はマスクをしているから大丈夫だろう、というあまり根拠のない理屈で注文することにした。
しばらくして餃子、ライス、スープ、杏仁豆腐のセットが運ばれてきた。おーきたきた、餃子うまそうだなー、と思いながらまずiPhoneで45度ぐらいの角度から写真を一枚撮った。ちょっと真上から俯瞰の写真も撮っておくかとiPhoneをお盆の真上から構えた。その瞬間ガチャーンとiPhoneが落ちた。
iPhoneが落下
iPhoneが落ちたのはスープの上だった。スープの中身はこぼれ、お盆の上はもちろん、自分のズボン、そして床までスープがはじけ飛んだ。
本当に驚いた。とても被害が大きかったことに驚くとともに、こんなことが起きてしまった、こんな失敗をしてしまった、まずその事実に驚いた。そして情けなかった。
人生で初めて起こる失敗、人生初めてのトラブル、それが小さいものだったとしても愕然としてしまう。たとえば先日も店でコーヒーを少しこぼしてしまった。そしてこの日はiPhoneをランチの真上から落としてしまった。
本当に一日一日歳を取っていることを感じる。少し油断すると何かが起きる。トラブルと言っても、ほんのちょっとしたことなのかもしれないけど、その都度老い感じ、もっとちゃんとしないといけない、と思う。
以前から書き留めてある「毎日慎重に行動する老化防止・生き方リスト」をまた更新した。
毎日慎重に行動する老化防止・生き方リスト
- 膝痛や転倒リスクを考え、なるべく階段は使わない、特に下りの時
- エスカレーターは必ず左側に乗る(大阪は右側)、反対側に乗って歩いて昇らない
- 電車のホームの端は歩かない、ホームドアが無いと怖い
- 電車のホームの列では下がって待つ
- 満員電車の中では両手をあけ、手すりにつかまり、転倒防止に気をつける
- 電車の中でカバンやリュックは、前に抱える
- 電車を降りる時、スマホは手に持たず必ずしまう
- 歩きスマホ厳禁
- 信号を渡る時は走らない、ギリギリの時は次の青信号まで待つ
- 交差点では何が起こるか分からないので、信号待ちの時はかなり手前で待つ
- 人とぶつかりそうになったら自分からよける
- 人の怒りからは距離を置き、関わらない
- 他の人の意見は一度同意してから、自分の感想や意見を述べるかを考える
- 映画館の席、電車の指定席、飛行機の座席は何度も確認してから座る
- 飛行機、映画館は通路側の席をとる
- 朝、顔を洗う時、いきなり腰を曲げない
- 朝、家を出る時に忘れ物がないか必ず確認する
- コンビニのコーヒーにフタをする時は細心の注意をする
- 飲み物、水分に関しては、こぼれそうなリスクを常に排除する
- そば、うどん、カレーを食べる時は何かしらで服をガードする
- iPhoneで写真を撮るときは細心の注意をはらい、iPhoneが落ちた時のことを常に考える
- 人と人との距離(フィジカル・ディスタンス)を常に意識する
- マスクを着用し、予備のマスクも必ず携帯する
- 手洗いを徹底する、石鹸で入念に
- 手指用消毒スプレー、除菌ジェルを必ず持参する
どこまで細かく書けばいいのか分からないのだけど、見返していくとどんどん出てきてしまう。そしてリスクを感じたら、少しづつ見直していくしかない。
しかし歳を取るのはなかなかつらいなぁと思う。あり得ない事が起きる、今まで起こらなかったことが突然起きる。
でもそれらをしっかりと認識して、一つ一つリスクを回避する生き方をしていくしかないのかなと思っている。阿川佐和子さんの本を何度も読み返してます。