金曜日は会社帰りに、居酒屋でひとり飲んだ。
1軒目は馴染みの店で、新年の挨拶を兼ねて1時間半。2軒目は馴染みではない店で1時間半。
どちらも1時間ぐらいかと思ったら、家に着いたら22時半を過ぎていた。
「1人飲み、1時間で、お会計」という目標は達成できず、どちらも30分くらいはオーバーしたようだ。
この日も食べたいものを独り占めでつまんだ。
1軒目では、マグロの中トロ、そして車海老のフライ。酒はビールと日本酒。
2軒目ではタラ豆腐。酒は酎ハイと日本酒。
いつも注文するメニューだけど飽きる事がない。
ずっと中トロだし、海老フライがあれば注文し、タラ豆腐があれば注文する。
変化を求めず、ずっと変わらないものを求める。同じ店で同じ料理を頂く。
週末金曜日の一人飲みは、1週間の仕事に対する自分自身へのねぎらいと、土曜・日曜への入り口として、まさに至福の時。
とは言っても、一人飲みは孤独である。知り合いがいなければ、群衆の中の孤独を味わうしかない。
でもこの日は店の中でボーッとすることができ、酒とつまみの満足度もあり、心穏やかに過ごすことができた。
実は酔っ払っている客が多かったような気もするが、こちらは一人なので、気にせずに、マイペースで飲んだり食べたりする。
酔ってる客は、賑やかで、騒がしい時もあるけれど、そういう時もあるよね、ということでしかない。
こちらはもう、ボーッとすることを楽しんでいるので、メニューを眺めて、次は何を注文しようかと考えたり、店の中の細部を観察したり、本格的にボーッとしたり、土日のことを考えたり、最終的には電子書籍で本を読んだりする。
家飲みだと実はやる事がたくさんある。あれをやろうか、これもやろうかとなり、無念無想からはかけ離れてしまう。
でも居酒屋での一人飲みはボーッと出来る。明日は休みだなぁ、あさっても休みだなぁ、と思いながらくつろげる。
そして美味しい酒とつまみが目の前にある。
週末に居酒屋で酒を飲む平凡な人生に感謝。
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