Small Things

感じたこと、考えたこと

駅のホームで本を読む人

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駅のホームで3人ぐらいが本を読んでいた。

会社帰りの乗り換え駅のことである。最近エスカレーターの位置と乗車口の関係でホームを比較的長く歩く。車両5,6両分ぐらいの距離を歩いたりする。

その時は電車の遅れもあって、ホームにはかなりの人が電車を待っていた。そして人の間を縫うように自分の乗車扉まで歩いた。

電車を待っている人はスマホを見ている。本当にみんなスマホを見ている。電車が来るまでのちょっとした暇つぶしとしてスマホの力は本当に強い。

ホームで本を読んでいる人もいた。意外といる。ホームに50人ぐらいが待っていたとしたら3人ぐらいは本を読んでいた。6%ぐらい。やはり少ないか。でもそんな感じである。

3名の方々は紙の本を読んでいた人である。もしかしたらスマホで本を読んでいる人もいるかもしれない。事実iPhoneのKindleアプリでも本を読むときが確かにある。

ただスマホで読書をする人の割合はちょっと分からない。結構多いのだろうか。想像がつかない。

今は電車の中で本を読んでいる人も少ない。電車の中で本を読まないとなると、みんな一体どこで本を読んでいるのだろうか。とても不思議である。

本来、本というものは机について読むものかもしれない。姿勢を正して机につき、線を引いたり、付箋を貼ったりしながら本を読み進める。これが本を深く読む本来の姿かもしれない。

家でソファに座って読むこともある。ただ、すぐスマホを触ったりする。ソファに座ってしまうと集中が長くは続かない。

電車でも座れた時に本を読むと大変なことになる。ウトウトして頭がカックンカックンとなり、窓に頭がドーン!そして隣の人に頭がガクン!とかなり危ない人物になる。その時手にしている本はカバーが取れ、とびらがめくれ、クシャクシャになりながら、車内に飛び散る。乗客の目も冷たく感じられる。

やはり電車の中や駅のホームで立って本を読むのが一番しっくりくる。ただ電車の中においては、その一等地である「ドア横」をキープできるかどうかにかかってくる。

その点、ホームで本を読むときはなんとなく寄りかかれる場所があればそれでいい。駅のベンチも車内と違って意外と快適である。眠くなったりもしない。

冬の寒い日、ホームで震えながら読む本はまた格別である。その時、自動販売機で温かい缶コーヒーやスープを飲みながら電車を待っている時間が好きだ。熱ければ熱いほどいい。

でも電車は意外とすぐに来る。よって缶コーヒーも飲めないしスープも、いつかは飲んでみたいと思っているおしるこも飲むことができない。

電車が来る。慌ただしく電車に乗る。

そしてまた本を読み始める。

 

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