たまに冷蔵庫にビールが無い時があり愕然とする。
毎日風呂上りに缶ビールを飲む。晩酌を始める時はどんな季節であっても缶ビールもしくは第三のビールの350ml缶1本を飲む。
冷蔵庫から缶ビール1本出したら1本入れればいい。普通はそうだ。
ただ会社から帰ってきて、風呂に入ったあと、さて今日も始めるかって時は些細な喜びに満ちており、缶ビールとグラスを持ち、リビングに気持ち小走りで向かい、スパッと缶を空けて、グラスに注ぎ、お疲れさまですと言いながら、ぐびっと飲む。これがうまい。
その瞬間、すでに冷蔵庫に常温の缶ビールを入れることを忘れている。だって冷蔵庫には少なくとも3~4本のビールは入っているはずなのだ。よって今日は補充しなくてもいいだろう。明日の分ぐらいはある。そう考える。
そして翌日。風呂上がり。冷蔵庫の中に缶ビールが無かった時、肺の底からため息をつく。ビールが無い。風呂上がりのカラダが冷水を浴びたようにすくむ。
ふと見ると冷えてない常温のビールは存在する。なんで昨日冷やしておかなかったんだ、反省が煙のようにゆらめきながらゆっくりと訪れる。そしてこの日はハイボールを作って飲む。逆に健康的になる。
ビールを買うのは休みの日にスーパーで箱で買うか、歩きの場合は350mlの6本入りを買うか、会社帰りにローソンでオリオンビールを数本買うか、というこの3パターンである。
基本的に冷蔵庫に何本冷えたビールが入っていて、冷えてないビールのストックがあと何本あるのか、この管理が出来ていないのだ。そして飲んだら入れるという基本的な行動も出来ていない。仕事もロクにできないデクノボーである。
まずは買う回数を増やしてみようと、大人とは思えない短絡的な考えにたどり着いた。会社帰りに冷えたビールを週何回か買えばいいだけではないか。この際もう定価でもいい。
というのも冷えたビールというのは、帰宅後そのまま冷蔵庫に入れる必要がある。これは冷えたビールをもう一度常温に戻すのは味が変わると信じているからだ。
まさか、冷蔵庫に1~2回出し入れする程度なら問題ないとオフィシャルか言っている。そうなのか。世間知らずに育ってしまった。
いや、でも冷えたビールを数本買ってきたらそのまま冷蔵庫に入れないで、常温に戻すことは個人的に許されない。よって買う回数を増やしてそのまま冷蔵庫に入れる。そうであれば缶ビールを切らすことはない。
当たり前すぎる結論であり、果たしてこれが大人の出す結論なのかという疑念もあるが、スマホに週3回「ビールを買う」というTo Doを入れておく。そして会社帰りにコンビニで冷えた缶ビールを2~3本買う。そして冷蔵庫に入れる。実にジェントルマンを気取っている。
そのうち冷蔵庫にビールが溢れる。いやそれでいい。ただそこまでビールは好きではない。でも冷たいビールが喉にしみる。
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