Small Things

感じたこと、考えたこと

老いるということ、老いを受け入れるということ

最近、老いを感じる。

本当にこれが老化なんだなと思う。今までは冗談半分で「これも老化ですかねー」と言うこともあったが、40歳を超えてから徐々に、50歳を超えてから一気に、毎日老化と戦っている感じがする。

あそこが痛い、ここが変、ここも違和感、なんなの一体、これからの人生どうなんの、という感情の中で日々暮らしている。

2021年2月16日TBSラジオ「たまむすび」の中で町山智浩さんが「サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~」を紹介されていた。

miyearnzzlabo.com

主人公のメタルドラマー・ルーベンが聴力を失い始め、ありのままの自分を受け入れるものの、新しい自分とこれまで歩んできた人生とのどちらを選ぶのかで葛藤するAmazonオリジナルビデオである。

これを紹介する際、町山さんは自分の衰えについて語っていた。

ずっと難聴であること、そして老眼がすすみ、本を読むのがすごくつらいこと。よってもう文庫本は読むことができず、絵を描いたりするのも相当つらいと話していた。

そして若い頃だけしか本を読んだり、絵を描いたりすることはできない、とも発言されており、ここだけ切り取ると、そんなことは無いだろ、と思われるかもしれないが、若い頃普通に出来たことが本当に出来なくなることを私も実感している。

続けて町山さんは、頭の後ろの方がハゲてきたこと、お酒を飲めなくなっていることを語り、大袈裟ではなく私はかなり衝撃的だった。いろいろとあった人生なのかもしれないが、耳、目、髪の毛、のど、ほっぺたのゆるみなんて、どうしようもなく、受け入れていくしかないのである。

老いとの戦いは徐々にというか、あれ?っと突然感じることの方が多い。それが一か所ならまだしも、目、耳、髪、歯、喉、心臓、血圧、腰、膝と復習箇所がいくつか同時に老いていく。それを実感して受け入れていく。

そして人は今までいろいろと出来ていたことを一つ一つ失っていく。その失っていくことをしっかりと受けとめて、その先の幸せを見つけなければ人生すべてダメになってしまう、とドラマのセリフを町山さんが引用されていた。

この1週間、私は遅い夏休みを過ごしたが、実にゆっくりとのんびりとした毎日を過ごすことが出来た。もしかしたらこれが定年後、引退後のような感じなのかもしれない。

眼科にも行くことが出来た。目だけは本当にケアしていこうと決め、半年ごとに検査に通うことにした。

これからも普通に本を読んだり、映画を観たり、少し運動したり、美味しいものを食べたりして、のんびりとのどかに過ごしていきたいな、と思った休日だった。しっかりと老いを受け止めながら、これからも生きていく。

 

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~

  • 発売日: 2020/12/04
  • メディア: Prime Video
 

 

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