Small Things

感じたこと、考えたこと

週刊文春を定期購読している。紙で。

週刊文春を定期購読している。紙の雑誌で。

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定期購読する現実

そもそも本や雑誌は電子書籍で読む時代である。いや、紙の本で小説を読むときもある。ブックオフに行って100円の文庫本を買う時もある。

ただ雑誌はもうデジタルで読むことが多い。dマガジンや楽天マガジンであれば450誌ぐらいの雑誌が読み放題なので、基本的にはその範囲内で充分なはずである。

人が自由に過ごす事のできる時間は限られている。雑誌を読めば、小説を読む時間が減る。そこで小説を読む時間を減らさないのであれば、映画を観る時間が減ったり、音楽を聴く時間、文章を書く時間が減る。よって雑誌を読む時間にそこまでさくことはできないのが現実である。

それでも週刊文春に限っては紙の雑誌で定期購読しており、定期購読とはつまり、毎週木曜日に家のポストに届くのである。定期購読とはそういうものだ。

定期購読といっても前日の水曜日に届くわけではなく、発売日の木曜日に配達される。結局会社帰りの木曜の夜から読み始めることになる。朝KIOSKやコンビニで買った方が早く読めるのだけど、そこはあまり気にせず、ポストに届いた週刊文春を読む。

なぜ週刊文春なのか

なぜ定期購読までして週刊文春を読むのか。実はなんとなく紙で読み続けているだけである。それは90年代にさかのぼる。

90年代初めに米国に転勤を命じられた。DOS/Vの上でWindows3.1を動かし、モデム経由でパソコン通信をしていた時代である。もちろんインターネットという世界なんてまだ一般には広まっていない。Netscape Navigatorが94年リリースなのでまだまだ先である。

そんな90年代に日本人駐在員の楽しみと言えば、まず日本のドラマをビデオに録って送ってもらって観る、日本から雑誌を送ってもらって読む、日本の食料品店で買い物をする、あとは地元のMLB/NFL/NBA/NHLチームのゲームを観たり、(たまに)ミュージカルを観たり、(たまに)国内旅行をしたり、それぐらいだったと思う。

その中で毎週「週刊文春」を日本から送ってもらっていた。それをみんなで回し読みをしていたのである。それが楽しみだった。

その時からの付き合いなので、もう週刊誌と言えば文春であり、特集とコラム、原色美女図鑑、淑女の雑誌から、という週刊誌の構成はこういうものなのだ、ということを学んだのが週刊文春だった。

連載コラム陣の魅力

当時どのような連載陣だったのかはなかなか思い出せないし、ネットにもそのような情報は残っていないようだ。

ただ堀井憲一郎さんの「ホリイのずんずん調査」、李啓充さん「大リーグファン養成コラム」、あと競馬のコラムで100円や200円で幅広い買い方をしている連載があり、毎週楽しみにしていたことを思い出す。

現在連載中のコラムであれば、町山智浩さん「言霊USA」、みうらじゅんさん「人生エロエロ」、池上彰さん「池上彰のそこからですか!?」、小林信彦さん「本音を申せば」、見もの聞きもの、文春図書館、を毎週読む感じである。

紙で読む週刊文春

いま雑誌読み放題サービスで週刊文春は読むことができるが、特集についてはほぼ読み放題サービスでは読むことが出来ない。誰もが読みたい特集、スクープ記事は文春に限らず、読み放題サービスでは読むことが出来ないようにしている雑誌が多い。

まぁだからと言って毎週440円出して買うかというと普通は買わないと思う。自分の周りで文春を買って読んでいる人なんて、聞いたこともないし見たこともない。文春って世間的にはタブロイド雑誌という位置づけかもしれないし、別に毎週読む必要なんてまったくない。

でもミステリーレビュー、シネマチャート、町山さんの連載、みうらじゅんさんの連載、そして淑女の雑誌から、があるので毎週普通に楽しんでいるのだと思う。

81ページめに存在する「淑女の雑誌から」が、もしも、もしも、連載終了などという事態になったとしたら、その時点で購読はやめる。それだけは確定している。

 

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