旅行にはいつ頃から行くことができるのだろうか。
「今は来ないで」「観光に来ないで」と自治体や観光地が訴えたのは5月の連休前ぐらいだっただろうか。特に静岡、山梨、そして岡山や沖縄におけるニュースがとても印象に残っている。「来たら後悔させてやる」と言わんばかりの発言も話題になった。
徹底したステイホームの結果
新型コロナウイルスに感染した人の8割以上は無発症か軽症であり、無発症者に関しては感染した自覚さえもなく、軽症者においても数日程度で症状がなくなるといわれている。ただGWの前後は日本中が新型コロナはとても恐ろしい病気だという報道を重く受け止め、徹底したステイホームが行われた。
自治体や観光地も「今は来ないで」「観光に来ないで」と強く訴えかけた。それにより観光業界は大打撃を受けることになる。
ただ、この自粛による対策が功を奏したという政府や都道府県の判断から、次のステップである緊急事態宣言の解除、自粛・休業要請の解除、そして社会・経済を回していく方向に日本中が動き出している。急に、そして一斉に動き出した。満員電車も当たり前のように復活し、街には人が溢れかえる光景となりつつある。
「今は来ないで」の解除はない
一方で自治体や観光地が「今は来ないで」「観光に来ないで」と宣言をして以来、その宣言を解除する、撤回するという声は聞こえてこないし、今後も「どうぞ来て」のような宣言は出てこないような気がする。
自治体としても、今は来ないでねの宣言解除は出したくない、出したままにしておきたい、でも少しは観光にも来て欲しい、でもしっかりと自衛してほしい、そしてウイルスを持ち込まないで欲しい、よって自衛・自衛をお願いしたい、でも観光には来てほしい、となると県内だけだ、よってスタンスとしては「県をまたぐ移動はできるだけ自粛して」としておこうというよく分からない状況になっている。
歓迎されない旅の可能性
今観光地に行けば行ったで叩かれる恐れもあり、そもそも首都圏からの観光客なんてどう考えても煙たがられる予感しかない。歓迎されるなんてことがあるのだろうか。そしてこのような状況は一体いつまで続くのだろう。
でもそれはコロナの時代が終わる時を待つしかない。確実にすべての人が予防接種を受けることができるようになった時がコロナの時代が終わるときである。その日が来るまで、県外の旅行に関しては訪れる側、受け入れる側、双方が共に喜ばしい状況には、決してならないような気がしている。
居酒屋へ行く旅
旅行というと少し大袈裟に聞こえるが、僕にとっての旅行は、金曜日に年休を取って、日本中いろいろな土地の居酒屋に酒を飲みにいくだけである。よって旅行と言えば旅行だし、普通に酒を飲みに行く距離が遠いだけと言えば、まぁそうとも言える。
だから観光はあまりせず、城や街並みの写真を撮ったり、映画を観たり、古本屋に行ったりして昼間の時間を過ごすことが多い。そもそもの目的が夜の居酒屋に行くことなので昼間は基本的に暇なのだ。
よってホテルもビジネスホテルで十分であり、今はエコプランという部屋の掃除やシーツの交換が無い安いプラン（バスタオル、フェイスタオル、バスマット、歯ブラシ等は持ってきてもらえる）もあるので、寝るだけであればビジネスホテルが適している。
家族経営の民宿とかだと、首都圏から来たと言った瞬間警戒されるだろうし、訪問地でもできる限り隠密行動が必要となってくる。そして居酒屋やバー自体がまだまだ「夜の街」という定義でくくられており、会社からも夜の街への行動自粛の通達が出されていることも多い。
今はまだ旅行には行けない
結論としては旅行に行くことはまだ無理だと感じている。そもそも県外に行くこと自体が難しいと思われるからだ。
そしてワクチンの完成まで、まだ何年もかかりそうである。副作用が出る人出ない人、そもそも効く人効かない人が出てくる可能性も十分にある。
ワクチンがたとえできだとしても全員に効くとは限らないにも拘らず、その困難な可能性に対しての報道はまずされない。
ずっと無理なのかもしれない
もう県外への旅行はずっと無理だと思っておいた方がいい。ウイルスが怖いという人々の本能はもうどうしようもない。もうどうにもならないほどウイルスの恐怖を我々は植え付けられてしまった。
だからもう予防接種が出来るようになる日まで旅行は無理なんだと思う。 それは数年先ではなく、もしかしたら10年先、それ以上の年月が必要なのかもしれない。
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