Small Things

感じたこと、考えたこと

いつも時間を気にして「早く終わってほしい」と思う気持ち

家で過ごす時間が多い。

よって、なるべく計画を立てて過ごすようにしたい。以前は平日に週末の予定を緻密に構築していく過程をある種「趣味」としていたが、いま週末の予定を緻密に計画したとしても、それって結局家でどう過ごすのか、ということになる。

今は自粛が徐々に緩和・解除され、社会・経済が再開されていく段階だが、そうなるとまた新たな感染者が増えてくる。そして自粛、そして緩和、そして自粛、そして緩和、これが数年間は繰り返されていくのかもしれない。

となるとやはり家でいかに過ごしていくか、その計画は大切であると一人納得しているのだけど、家族含めて特に賛同者はいない。

週末の計画と言っても、運動、買い物、掃除、読書、アマプラ、ネトフリ、ブログ書き等、どこかに行って何々する!というメインとなる予定が無いため、なんとも言えない普通の時間割りとなる。

AmazonPrimeやNetflixで何か観ようかな、とメニューをたどり始めても、まぁたくさん出てきて、なんだかよく分からなくなる。やはり観たいものを予め決めてからじゃないと、観たい作品まで辿りつかない。

そこで最近は町山智浩さんが紹介されている映画やTVドラマ、そしてAmazonオリジナル、Netflixオリジナルものを観ることが多い。町山さんの作品解説がWOWOWや「映画ムダ話」のサイトで解説を聴くことができるので、その解説を聴くために映画やドラマを観るという感じである。

最近だと、ノア・バウムバック監督『マリッジ・ストーリー』、シドニー・ルメット監督『ネットワーク』 、マーティン・スコセッシ監督『タクシー・ドライバー』、大島渚監督『儀式』、今泉力哉監督『愛がなんだ』、グレタ・ガーウィッグ監督『レディバード』、デヴィッド・F・サンドバーグ監督『シャザム!』、 アダム・マッケイ監督『バイス』、スパイク・リー監督『ブラック・クランズマン』、ピーター・ファレリー監督『グリーンブック』、デイミアン・チャゼル監督『ファースト・マン』、ロバート・アルドリッチ監督『ロンゲスト・ヤード』と、結構観ることができている。いや、自分でもまぁまぁの本数を観ていることに驚いている。

ただこれらの映画、1本1本を集中して観たかというとそれは少し違う。ある映画は1時間観て別の日に残りを観たり、数回に分けて観たり、途中寝ながら観たり、まず吹き替え版である程度流しておいてから字幕版を観たりと、1本約2時間の映画を集中して観ることはあまりない。

そして映画に関してはとにかく「時間」を気にしてしまう。時計をもう何度も見る。あと何分で終わるのかを確認する。そして早く終わってくれと願う。

ただ映画自体は面白いのである。どんなに面白い映画でも早く終わってほしいという気持ちになるのである。

そういえば「マツコ&有吉の怒り新党」でそんな話を二人がしていた記憶がある。マツコ、有吉両氏は、映画だけじゃなく舞台もコンサートも、どんなに楽しくても早く終わってほしい、と語っていたと思う。

これはコロナ以前から映画館で映画を観ているとき「終わるまで、あとどれくらいなのか」「早く終わってほしい」といつも感じていたことだ。それはどんなに面白くても、どんなに楽しい映画でもそうなのだ。演劇でもライブでも、その後予定がなくても、楽しくて仕方ないのに、早く終わってほしいと思ってしまうのだ。

ただ中にはポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』やデスティン・ダニエル・クレットン監督『黒い司法 0%からの奇跡』のように時間が気にならず、寝ることもなく、ずっと集中して観ることの出来る映画もある。

映画館の場合はかなりの確率でその時の「体調」「横に人がいるかいないか」という快適さによるものという感じもするが、家で観る場合はもう基本的にどんな映画でも「早く終わってほしい」となる。

基本StayHomeでおうち時間はたっぷりあるのにである。でも既に何度となく観ているロッキー、マッドマックス、バック・トゥ・ザ・フューチャー、カリオストロ、桐島などだとそうは思わない。

今週も週末がやってくる。よってなるべく予定を緻密に構築していきたい。

でも一つ一つの予定に対して、早く終わってほしいという気持ちになってしまう。ただマツコ、有吉両氏もそうなのだから、時計を気にしながら生きていく人たちを確認できて、少しホッとしている。

 

 

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