Small Things

感じたこと、考えたこと

コロナの時代の酒との付き合い方

コロナ以前、平日は家で晩酌して、週末は居酒屋に行くことが多かった。

そして3月から外食を控えるようになり、居酒屋の休業と共に外で酒を飲むこともなくなり、それは現在も続いている。自分がコロナにかかるリスクを低減するという意味合いもあるが、やはり濃厚接触者となるリスクを抑えることが大きかったように思える。

濃厚接触者とは、手で触ることのできる距離で、必要な感染予防策無しで、感染者と15分以上の接触があった者、という定義があるようだ。外食や居酒屋においてマスクをせず、もし店内に感染者がいたら…という事態を想定すると、自分に症状が無くても2週間の自宅待機が余儀なくされる。これはスポーツジムも同じで、手で触れることのできる距離で、マスク無しで、感染者と15分以上の接触であれば、スタジオレッスンだと完全に当てはまってしまう。

今はテレワークが進んで家にいることが多く、お店自体が閉まっていることもあり、家で食事をするのがほとんどだ。よってお酒も家で飲む事になる。ただ自分の周りには酒が好きな人は多くいるが、家では飲まないという人が一定数いる。居酒屋やバーの常連達も家では飲まないという人が意外と多く感じる。となると今回のコロナ危機の状況下、家で飲まない人達は、なんとか開いている店を探して外で飲むか、今は家から出ないのでまったく飲まないか、家では飲まない方針から普通に晩酌する方針にするか、という事になっているのかもしれない。

結果的に3月初めから2ヶ月半、家で晩酌をしているのだけど、昼から飲み始める事もなく、酒の量が増える事もなく、変わらない自粛生活の中で家で酒を飲む日が続いている。ただ実際のところ、ほぼ毎日晩酌をする人はとても少ないのだろうなと思う。家では飲まない、もしくは週末だけワインを少し、のような家飲みスタイルの人が多く、毎日晩酌する派はかなり珍しいのだと認識している。

先日「はてな匿名ダイアリー」で人気エントリーになった以下の記事。そもそも釣りなのかもしれないが、はてな向けの記事ということもあり、ブクマも1000以上集めていた。結婚相手に求める条件が書き連ねられている。

anond.hatelabo.jp

この中でも酒に関する件はかなり厳しく非難、というか断罪されており、酒を飲むこと自体に嫌悪感を抱かれ、それはもう何を置いても許されない感じで語られる。そして毎日晩酌する人は今すぐ病院へ行けとも書かれており、酒に対する世間の評価はなかなか厳しいものだと実感する。やはり酒を飲まない人からすると、酔った人間は面倒だろうし、そこに金を使うこと自体が許されない行為なのかもしれない。

よって毎日風呂上りに麦とホップ350ml缶を1本開け、食事と共に泡盛か黒糖焼酎の水割りかソーダ割りを1~2杯飲んでいることも、家で飲まない方々からすると信じられない行為なのかもしれないし、そもそも公言しない方がいいのだろう。健康診断においても休肝日を作りなさいと言われるのは当たり前の事だし、普通に白米やパスタを食べて、果物を食べたりするような、どちらかというと糖質寄りの方が良いのだろうか、と思うこともある。

最近家で焼酎の前割りを作ることが多い。あらかじめ芋焼酎や黒糖焼酎を水で6:4とか5:5ぐらいで割っておき、数日間寝かしてから飲むのである。これが信じられないくらいに美味しくなる。カドが取れて、まろやかな酒の旨さが本当に味わえる。寝かして5日目ぐらいが丁度いいと思うのだけど、もう我慢できなくなって2~3日で飲み始めてしまうことも多い。本来であれば寝かせた前割り焼酎を「黒ぢょか」と呼ばれる注ぎ口の付いた陶磁器の土瓶で温めてのむのだけど、さすがにこの季節だと寝かしている時に冷やしておいて、氷を入れずに飲むのが実に旨い。前割りは酒税法上多少面倒なこともあるので、店ではあまり飲むことができない。よって晩酌だからこそ、美味しく飲める焼酎の前割りがとても気に入っている。

また居酒屋で一人気楽に居心地よく、美味しく酒が飲める日は来るのだろうか。1mの間隔をあけて横並びにするという指針が外食産業の業界団体から発表されたようだけど、店全体の回転率の落ち込みが普通に予測できるので、どのような対策を立てても経営的には厳しくなっていく。外食産業は海外のように高単価にして(とにかく欧米の外食は高い)テイクアウトも導入した経営にシフトしていくのかな、という気がしている。 

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