Small Things

感じたこと、考えたこと

初めての一人飲みは開店早々の時間に訪問する

居酒屋は開店時間に訪れる。

17時からであれば待ち構えるように17時に行く。誰もいない店内なら常連陣が一斉に振り向くこともなく、何より店の空気が淀んでなくきれいなのがいい。そして好きな席を選ぶことができる。この好きな席に座れるというアドバンテージが意外と大きい。そしてもう一つ。山(品切れ)がない。開店早々なので今日のおすすめが全部ある。もういいこと尽くめである。

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ただ初めての店であれば、席を案内される時もある。そういう時は黙って座る。特に何も言われなければ「ここいいですか?」と主人に一言かけて座ればいい。たまに常連用の席とかで数席空けておく店もあるが、普通は来た順番である。隅の目立たないカウンターが意外と居心地がいいかもしれない。

瓶ビールがありそうなら瓶ビール、無ければ生ビールのグラスを注文して、おしぼりで手を拭き、メニューを確認する。もうこの時点で店の人は「この人初めてだな」と察している。特に一人客の時は店側も気にするため、変な客じゃないかを見定められていると思っていい。いや、気にしてないかもしれないけど、小さな店ならおそらくそんな感じだと思う。

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赤羽のまるます家のような大衆居酒屋は、誰も何も気にしない。ほぼ一人客だし、初めてだとか、何回めだとか、気にしてもくれない。だからこそ気軽に飲んで食べることができる。ただ街の小さい居酒屋は新規客として歓迎されつつも、普通の人かどうか、手のかからない客かどうかを無言で確認しているはずだ。

カウンターで主人の真正面に座るとなると、これまた両者に緊張が走る。特に話すでもなく、ずっと無言…となるとかなり息苦しい。よってカウンターなら隅っこへ、テーブルなら対面で座る二人席に落ち着いた方が気が楽である。

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ビールが運ばれてきた。最初はお通しで飲む。そして今日のおすすめをじっくりと見始める。黒板や白板におすすめが書かれているのであれば、ゆっくりと確認し、紙であればふむふむと黙読しながら、今日注文する料理の作戦を立てていく。

まず店として今日の推しはなんだろうかと考える。そこで「今日のおすすめなんすか?」と主人に聞く人を今まで何度も見てきたが、主人は「きょうのおすすめに書いてあるものになります」「全部おすすめです」と言うしかない。いや、内心は「あなたの好みなんてわかりません」「おすすめと言われても全部おすすめなんです」と思っているのだと思う。だからこそ居酒屋で一番楽しい時間、料理の組み立てを考える時間を人に委ねるな、ということである。それも初めての店なら尚更である。

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初めての一人飲みは赤羽のまるます家、京橋の京屋本店、天満の但馬屋みたいな大衆居酒屋のほうがとても気楽である。案内された席に座って酒と料理に没頭するだけだ。群衆の中の孤独。そう、誰も自分のことなんか気にしてない。そういう世界である。一方馴染みの店を作りたい、ずっと通える店に出会いたい、そして一人で酒や料理を落ち着いて愉しみたいのであれば、やはり家から近い古い居酒屋に行ってみたい。

古い店には歴史がある。ずっと愛され続けてきた重みがある。そして自宅兼用であれば家賃が無い。この無料の家賃で営業している古い店は安心できる。高い家賃の店は、その分客の負担になる。そのくせ値段が張って美味しくないとくると、もう速攻でお勘定である。やっぱり老舗は老舗である理由が必ずある。古い店、家族経営の店、店主やおかみさんの心が行き届いている店。良い店は必ずある。

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枝豆、シメ鯖、中トロ、地鶏焼きという構成を考えて一品か二品づつ注文する。一気に料理が来ても困るので注文するタイミングを考える。

さて次の酒はどうするか。日本酒の銘柄をふむふむと眺めたり、焼酎の種類や値段を確認する。でも今日は燗酒の気分。お燗する酒は普通自分では選べない。いや、逆に普通は選べて当たり前なのだけど、燗酒はコレと決められていることが少なくない。一応一番安い酒を確認して「酒を燗でお願いします」と注文する。この時点で店を気に入り、再度来ると決めた時は焼酎のボトルを注文してもいい。

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地鶏焼きを食べた頃にはもう腹もいい具合になる。そして常連客やグループの客が入ってきたらお会計である。会計のやり方も初めての店だとよく分からないので、取り敢えず座ったまま「ごちそうさま」と店主に声をかける。

居酒屋に開店早々訪問するとなると休みの日しかないが、意を決して初訪問するならばやはり開店と同時がいい。先日3分過ぎてから入ったら既にカウンターに3人座っていた。やっぱり開店と同時だなと思った。

 

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