Small Things

感じたこと、考えたこと

「あふれメンチ」と「とけコロ」で破壊力のある晩酌を楽しむ

ローソンの底力を見た。

「あふれメンチ」と「とけコロ」のことである。もう文句無しにうまい。この攻め具合が実にローソンらしい。セブンイレブンの揚げ物も確かにうまい。うまいのだけど攻めているとは言い難い。セブンは攻めよりも安定である。改良に改良を重ねておいしい揚げ物を作り上げる。セブンはそれでいいのだ。一方ローソンは攻める。「じゃがいもとけとけ、とけコロ」と「スープがあふあふ、あふれメンチ」というキャッチフレーズからして斜め上をいっている。

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まず何を置いてもこの専用BOXである。専用BOXで箸を使って食べる。これがいい。晩酌の時もこの専用BOXのまま食べたくなる。

青いBOXの「あふれメンチ」は本当にジュワジュワっとスープがあふれだす。本気であふれだす。そもそも中が2層になっており、中はコンソメベースのスープ、それを牛と豚の合挽き肉が優しく包み込むという緻密な設計。まさに「神は細部に宿る」という言葉がぴたりと当てはまる。

そして「とけコロ」も想像を超える凄さ。まず食感が斬新。ジャガイモはキタアカリを使用。よって甘い。これが実にホクホクしてうまい。隠し味がホワイトソース、ナツメグ、黒胡椒との事で、何この優しいコロッケ。

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問題は温め方である。ここは残念ながらローソンにはお願い出来ない。やはり温めだけは自分で行いたい。ただ揚げ物の温めは電子レンジとオーブントースターの両方を使用する。よってその温めの工程が終わった後に、この専用BOXに戻すことになる。

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 いや、温めたあとは皿に盛ればいいのではと思うかもしれないが、ここはやっぱり専用BOXに入れ直したい。家飲みという状況下ではあるが、この専用BOXで箸を使って食べる。この自虐的、自嘲的な振る舞いに、我が身をさいなみ孤独を味わう。孤立無援。アローン。アンニュイ。うつろな気持ち。もう知らないんだから。

しかし僕らには「あふれメンチ」と「とけコロ」がある。その美味しい揚げ物があるから生きていける。専用BOXがあるからこそ、より美味しさを感じとることができる。

先日の朝日杯将棋オープン戦で藤井七段は「とけコロ」と「あふれメンチ」の両方を食べている。さすが藤井七段である。ここは両方食べるのが必然であり、大人棋士たちは遠慮している感じである。17歳なら4つはいけたかもしれない。

ただ残念ながら藤井七段は負けてしまった。それは言うまでもないが「とけコロ」と「あふれメンチ」の両方を食べたからではない。それだけは言っておきたい。

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ただ一つだけ苦言を呈すると値段が少しだけ高いのである。いや、とけコロが税込160円、あふれメンチが税込180円であれば普通に買うことが出来る値段なのはわかる。ものすごくわかる。手の込んだ美味しさに見合う値段なのもわかる。でも人は値段に関しての上限をイメージとして持っている。コロッケは100円以下、メンチは150円以下ではないだろうか。

そしてついに始まるのだ。このタイミングで。20円引きセールが。税込からの値引きなので、とけコロ140円、あふれメンチ160円になるのか。いい感じだ。これならなんとか上限イメージと合致する。そして毎晩食べたくなる。藤井七段のようにもちろん両方食べたくなる。毎晩ビールを飲みながら両方つまみたくなる。痛風だけどもう気にしない。

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