休みの日のブランチには、おかずクレープとビールだな、と思った。
ごはんになる食事クレープのことをおかずクレープと言うらしい。生地に砂糖は入れるようだけど、一体どんな感じなのだろうか。実はよくわかっていない。生地にツナマヨ、トマト、きゅうり、レタスを巻いて食べる。いわゆるオープンサンドを巻いちゃうイメージなのか。巻き方があるのか。いや、正直よくわかってない。
次にハムエッグとトマトとチーズをクレープの生地に巻いて食べる。これはもう間違いないでしょ。もうマヨネーズ必須でしょ。ハムエッグには醤油を少したらしたいでしょ。そしてビールでしょ。最高でしょ。となるのは必然。これぞ理想の休日。今さっき、そう思ったのです。
これはドラマ「きのう何食べた？」10話でのワンシーンである。このドラマはリアルタイムで観ていたわけではなく、元日の「きのう何食べた？正月スペシャル2020」を観てからドラマの1話にさかのぼり、それ以降Netflixで繰り返し観ている。夜テレビをつけても観るものがなければ「きのう何食べた？」を観る。ここまでハマるのであればドラマ放映時に観るべきだったと反省するも、時すでに遅し。「カメラを止めるな!」のような話題の映画も、しばらくしてから観たことで、ふーん、こんな感じなのねー、と冷静すぎる自分に孤独と寂しさを感じたことを思い出す。
しかしシローさん（西島秀俊）の作る料理は毎回とても美味しそうだ。どれも真似したくなる。作れないのだけど、食べたいなーと思う。
食卓にアルコールはたまにしか出てこない。イベントの時や、同居しているケンジ（内野聖陽）とたまたま休みが一緒だった日のように、特別な食事の時しかアルコールは出てこない。毎日晩酌している身としては反省することしきりだが、休みの日は特別だからこそ、理想の休日を過ごしたい、だから普段できないちょっとした贅沢をしたい、その気持ちに共感する。
「休日だぜ？しかも明日も休みだ」とシローさんがドヤ顔でビールを持ってくるシーンがとにかくいい。日曜日のように明日は仕事か、と考えてしまうと、なかなか大胆な行動ができないことが多い。出掛けたり何か行動しても、昼間から酒を飲んだとしても、翌日の月曜日に影響することなんて普通ないのだけど、なんとなく日曜日は行動が慎重になってしまう。でも土日が休みであれば土曜日は「明日も休み」なのだ。その安心感、開放感は何ものにも代え難い。
最近休みの日に昼から酒を飲むことをしなくなった。昼の酒は意外と回りやすく、飲んだあとは必ず眠くなってしまう。そして夜のごはんをおいしく食べることができなくなる。シローさんとケンジがその土曜日に350mlの缶ビールを何杯飲んだかは分からない。でもおそらく1缶づつだろう。やはり健康に気を遣い、無駄遣いもしないシローさんであれば深酒なんてもってのほか。きれいに酒を飲むことが当たり前なのだ。
今までの人生ずっと酒を飲んできた。そこで最近思うのは、飲み過ぎには何も良いことがないことだ。今さら何を、という感じもするが、休みの日を大切にしたいからこそ無茶な飲み方はしない、はしゃがない、きれいに飲んでサッと帰って、寝る。そして休日は朝から行動して時間を無駄にしない。書いていてほんと当たり前のことだと思うのだけど、調子に乗って飲み過ぎてしまう自分に猛省を促すしかない。
家飲みだと350mlの麦とホップを1缶、そして芋のお湯割りか泡盛の水割りを2杯ぐらいであとはコーヒーかほうじ茶を飲むぐらいがいいのだろうか。居酒屋だと瓶ビール、そしてホッピーセットに追加で中の焼酎を2回お替りぐらいでどうだろうか。一軒につき1時間勝負という感じになるかもしれない。
理想の休日はブランチにおかずクレープを食べながらビールを飲みたい。でもそのためにも休み前日の酒はほどほどにして、翌日に影響が出ないよう早く寝て早く起きる。そしてブランチでのビールも飲みすぎない。それが大切なのだと自戒を込めて自分に言いきかせる。
さあ週末まであと少しだ。
