Small Things

感じたこと、考えたこと

三連休は喫茶店のモーニングから始まっていく

三連休がやってくる。

但し三連休は待ち遠しいというよりも、ある日突然「あっ、次は三連休か」と思う時が多い。急に思いつくという事は、特に予定のない三連休の時だ。

土曜日から始まる三連休は、週の初めぐらいに次の土日は三連休か、と気づく。その時点ではまだ冷静であり、あまり三連休、三連休という感じにはならない。でも頭の中には「週末は三連休である」という情報がすぐにインプットされ、少しだけ気持ちに変化があらわれ始める。三連休前の一週間は、どことなく安心感に包まれた幸せな平日になっていく。それがいい。いつもの平日とは少し違うのだ。

そして天気予報を確認する。まずは自宅周辺。今回は2日目の日曜日に雨マークがついている。そして日曜日は最高気温9度と寒そうだ。次に会津の天気予報を見てみると雨マークと雪マーク、最高気温も5度となっている。さすがの寒さである。会津若松と言えば鶴ヶ城や白虎隊など会津藩の歴史遺産が残る城下町であり、籠田という居酒屋が素晴らしいのだ。駅前に東横インもあるので、ちょっとした休みの時にふらっと行きたくなる。

次に宇都宮のホテルを検索してみる。宇都宮と言えば餃子というよりは、カクテル、ジャズの街である。昼はクラフトビールを飲み餃子をつまむ。夜は庄助という居酒屋に寄ってからジャズを聴きに行き、最後はバーへと向かう。一応妻を誘ってみるがあっけなく断られた。まあひとりの方が気楽である。

一方日帰りの場合は日本100名城巡りもいい。100名城を訪れて城跡を見てスタンプを押しにいくだけだが、城というのは行くたびに新たな発見がある。ひとりであれば、それはもうとことん深く楽しめる。何時間でも城にいていいのだ。そして徐々に押されていくスタンプ帳を眺めながらその城下町の居酒屋で酒を飲む。必ず最後は酒という事になるが、太田和彦さんの「居酒屋百名山」や「居酒屋味酒覧」をチェックしつつ、全国の居酒屋を一つ一つ訪問して行くのも楽しみである。

そして結局何も予定が決まらず三連休の朝を迎える。まずは早起きだ。早く起きてコーヒーを淹れ、ピーター・バラカンさんのラジオを聴きながら、ブログ記事を10ぐらい書くぞと意気込んでみる。ただ結局書けて2つぐらいである。大抵1つ記事を書いて投稿して終わる。

気分転換にノートPCをカバンに入れて喫茶店に向かう。この時間の喫茶店であればまだモーニングが注文できる。関東なのでコーヒーとトーストとサラダ、あとはゆでたまごぐらいの普通のモーニングである。モーニングというサービスはとっても良いものだ。値段は余計に払っているのだけど、出てくるものを見るとサービスの形がそこにある。お金は払っているのに、なんだか少し得した気分になる。

コーヒーにおまけが付いてくるだけでも嬉しいのに今日は休みなのだ。そして明日も休みで、あさっても休みなのだ。三連休の最初の日のモーニングは格別である。トーストやゆでたまごに塩をふっているだけで優雅な気持ちになる。

でもモーニングを食べ終えてしまうと急に寂しくなる。食べ終えた皿やコーヒーカップというのはどうしてあんなにも、寂しい気持ちにさせるのだろうか。でも今日は休みなのだ。これからまた別の喫茶店でモーニングを注文してもいいのだ。モーニングのハシゴ。少し前まで寂しかった気分が急に楽しくなってくる。

さて今日は最終的にジムにでも行こうか、やっぱりまだまだ喫茶店のハシゴをしてブログを10記事ぐらい書こうか、いやその前に本を読もう、でも中古レコ屋や古本屋にも行かなければ。でもやっぱりブログの記事はストックしておきたい、でも何も思い浮かばない、いっそのことこれから宇都宮に、といろいろ悩むのである。いや悩むなんていう高尚な思考ではない。なんとなくボーッとシアワセそうに考えるだけだ。そしてまたモーニングという文字を喫茶店の看板で見つけると「入ってみようかな、お腹いっぱいだけど」と笑いながら喫茶店に入るのだ。

そんな三連休がもうすぐやって来る。

 

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