Small Things

感じたこと、考えたこと

忘年会を楽しく過ごすコツ

今年はなぜかクリスマス・ウィークに忘年会が4日連続と重なった。出来ればもう少し早いほうがいいのだけど、こればっかりは参加者の都合もあるため仕方がない。今回初めて行く店が2店、行ったことのある店が2店で、特に初めて訪問する店が楽しみだ。忘年会はその店に行く事自体が楽しみでないとなかなか気持ちもアガってこない。

飲み会の場合は、料理がおいしくてお腹いっぱいになることがもちろん良いのだけど、出来る限り鍋は避け、肉がやっぱりいいのかなと思うが、実際どうなのだろうか。どの飲み会においても肉の力はさすがだと実感するし、そこで急にスマホで写真を撮る参加者も多い。居酒屋としては鍋やっとけばいいっしょ、なのかもしれないが、鍋のコースはなるべく避けたいな、と感じている。理由は難しいのだけど、なんとなくである。

あと飲み放題付きのコースが曲者で、特にビールはピッチャー、うすいハイボール、謎の日本酒、謎の芋焼酎、謎のワイン、選択肢のないソフトドリンクと「飲み放題メニュー」を見た瞬間「んーー」と唸ってしまうことが多い。あー今日も悪酔い確実だな、と確信したりもする。

そして「グラス交換」と「ラスト30 分前ラストオーダー」がまたとても厄介だ。このグラス交換というシステムで、ラストオーダーの時にもグラス交換が求められることがあり、ラスト30分間その最後のドリンクだけで過ごさなくてはいけなくなる。それならコーヒーがいいな、となる。

いつも10~15人ぐらいの忘年会が多いのだけどやっぱり飲み放題の方が得なのだろうか。飲み放題だと、最初は生ビール、次も生ビール、ここから謎の芋焼酎、謎の芋、謎芋、ラストはうすいハイボール、以上合計6杯という感じで締めのあいさつをする感じになる。6杯なら元は取れているのだろうが、これは飲み放題だからこその飲み方になっており、確実に飲み過ぎている。元を取るという考えがあまりにも大人気なく悪酔いするケースである。

ただいきなりエビセンとポテトとカチカチな唐揚げが出てくるような気の乗らない忘年会だともう飲むしかなくなって、ハイペースに飲みが進んでいく。終始飲むぐらいしかする事がない訳で、飲まないでただうなずいているのはなかなか辛い。こういう時は手持ち無沙汰になるので、芋のロックにチェイサーを別にもらって、自分でちびちび水割りをつくっていくとか、日本酒の燗で一人手酌するとか、あれば瓶ビールにするとか、ハヨ2時間経て!とずっと思っていた時もあった。

そして今までは若手のつもりだった自分も徐々に歳を重ねていき、いつの間にか今日の飲み会では一番年上だ、と気づく時がいずれ来る。役職も一番上ともなるとやっぱりみんなに楽しんでもらいたいし、またプライベートでも来たいと思ってもらえるような店がいいなと思う。

結局忘年会をみんなで楽しく過ごすためには、自分で馴染みの店や、今までの飲み会で良かった店、お酒が飲めない人でも楽しめそうな店を自ら提案して探してくる事だと思う。自分が一番上だからといって幹事に丸投げをして文句を言うな、ということであり、お腹いっぱいになり、ドリンクメニューが豊富で、みんなが満足できる店なんてネットだけではなかなか見つからないし、そこは一番上である自分の今までの経験が生かせる時かもしれない(そこで地雷を踏む可能性もある諸刃の剣)。

ただ押し付けだけはだめだ。幹事オススメの店があればそこにすべきだろうし、もし自分が勧めた店になったとしても、あまり常連ぶらずにスマートにみんなをアテンドすればいい。上であればあるほど控えめに、みんなが楽しんでいる姿をテーブルの端で大人しくみていればいいのである。

そして今回初めて行く店の一つは幹事が選んだ店でなんとすき焼き。肉、というワードもグッとくるが、すき焼きというパワーワードも凄い。会費もコースも不明である。もう一つ初めての店は和食の店。ここも楽しみだ。そして行ったことのある2つの店も飲み放題で地酒が飲める安定のクオリティである。最近は飲み放題でもクラフト・ビールや地酒が飲めるコースも多くなってきているので、特にクラフトビールにこだわっている店は、サワーやお茶にも工夫があるところが多い。

幹事の意見を尊重しつつ協力し、とにかく参加者が楽しい時間を過ごせるように、今年もよい忘年会を。(もう終わってる人多数だとは思いますが)