Small Things

感じたこと、考えたこと

食パンは厚切りであればあるほど気持ちがたかぶってくる

今日の朝はトーストを食べた。

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食パンはダイエット、糖質制限、グルテンフリーにおいてよくないとされており、正直最大級の敵という事になっている。ここまでダメ出しされるパンという存在をパン本人はどう思っているのだろうか。「いやいや、私のせいではなく、小麦のせいなんです。私は無実なんです。信じてください。」と泣きながら叫んでいるところを、以前どこかで見かけたような気がする。

とにかくパンとパスタが悪者という事になっており、ダイエットにいそしむ人たちには食べてはいけないものとして、忌み嫌われるツートップとして君臨し続けている印象がある。しかしダイエットをする必要が無い方々からはパンは日々食べ続けられており、モーニングでのトーストも健在だし、食パン、サンドイッチ、ロールパン、クロワッサン、ベーグルと様々なパンが愛され続けている。ただダイエット組からすると常にジェラシーを感じ、修羅を燃やし、うらやましくも憎い存在、それがパンなのである。

パンの中でもシンプルなトーストがやっぱり一番美味しいので、ついつい食べたくなってしまう。但しトーストは出来る限り、厚い食パンである方が好きだ。食パンにおける上下関係もやはり3cm組が堂々としていて一番偉そうだ。3cmということは4枚切りである。この4枚切りトーストの自信に満ち溢れた姿かたちに惚れ惚れしてしまう。

 

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そこでセブンに行き「金の食パン 厚切り4枚入」を買ってきた。税込297円という超高額商品である。いくら何でもこれは高すぎるのではないだろうか。でもセブンの自信に満ち溢れた「金シリーズ」である。この敢えて「金」という命名に誰しも首を傾げたくなるが、間違いなく美味しいのだろうという金ブランドへの期待は大きい。

この金の食パンはとにかくトーストせずに食べて欲しいオーラを出ており、「焼かずにそのまま食べてもおいしい」「電子レンジで温めると、よりおいしい」というおそらくそのまま食べることにセブンイレブン商品開発部の思いが詰まっているのかもしれない。ただやはりトーストはしたくなってしまう。食パンはトーストしてバターを塗るという行為自体が楽しいからだ。

きつね色に焼けたトーストに対してバターを塗っていく時、人はその塗るという快感に溺れていき、そこから徐々に無になっていく。パンにバターを塗っていく行為は、誰からも邪魔されることなく、心静かに、そして安らかに、塗ることだけに集中できる時間である。それはトーストとバターから生まれる無我の境地である。ただ時にはバターを大胆に塗っていきたい時もある。きれいに塗る必要なんてない。ムラのある塗り方も自由だ。そして少しだけ塩をパラリと振りパンをたべた。この4枚切りのもっちり、やわらか、しっとりとした食感は筆舌に尽くしがたい。とにかくおいしいのだ。

ちなみに関西と言えば5枚切りであり、8枚切りを探すことが困難な時もある。5枚切りの厚さはおおよそ2.4cm。この5枚切りという厚さもかなり堂々としており、厚切り派としてはとても嬉しい。そして6枚切りは2cm、8枚切りに至っては1.5cmという立場にある。薄切り派も多いのは確かだが、この4枚切り3cmの厚さのトーストを食べたらもう1.5cmには戻れない。食パンは厚切りであればあるほど、気持ちがたかぶってくる。

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