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沖縄で必ずしめに食べる栄町周辺のおすすめ沖縄そば3店の魅力

 沖縄では沖縄そばを食べる。ただ沖縄そばは、沖縄でしか食べない。でも沖縄では必ず食べる。特に締めに食べる。

 那覇には年数回訪れるが、目的は昼間ゆっくり散歩して、写真を撮って、映画を観て、レンタカーで少し遠出して、日が暮れるのを待ち、酒場が開くのを待つ。ようは夜に酒を飲むのが中心であるため、誰も付き合ってくれずに一人で行くことが多い。そして牧志周辺のいつもの居酒屋で飲んで、松山で飲んで、最後は栄町に辿り着く。

 栄町とは那覇市安里の「栄町市場」のこと。昼は市場として機能し、夜は酒場街となり数軒ハシゴすることが多い。そしてホテルに帰る前に、そばを…という流れになる。一人だけど。そんな流れになる。

なかむら屋 屋台そば駅前店

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 沖縄そばは沖縄で食べるとほんと美味い。普段なかなか食べる機会もなく、お土産で沖縄そばを買っていくこともない。とにかく沖縄へ行くと必然的に食べたくなるのは何故かA&Wのハンバーガーと沖縄そばである。

 沖縄そばでは三枚肉と呼ばれる豚のバラ肉にかまぼこ、ねぎ、そして紅ショウガという組み合わせが一般的だ。ソーキそばがあれば、ソーキを注文する。ソーキとは豚の骨付きあばら肉(スペアリブ)のことで、この「なかむら屋」のソーキはほんと柔らかくトロっとろで旨い。駅前の有名店なので、混んでいる時も多いが、栄町帰りでモノレールに乗るときはスッと寄りたくなる。

月桃 安里店

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 月桃(げっとう)という屋台風の手打ち沖縄そば専門店にも寄りたくなる。安里十字路から少し入ったところなので、おもろまちが宿の時に食べに行き、食べたら歩いて帰るのがちょうど良い。ここでの沖縄そばは軟骨ソーキ、ソーキそばは本ソーキ、それぞれ大か中かに加え、こってりかあっさりかを選ぶことができる。今回はソーキの中でこってりを注文した。

 カレーそばというメニューもあり、沖縄風炊き込みご飯である「じゅーしー」もあるようだが、毎回その存在を忘れてしまうため、また今度、またいつか、となる。

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 このコッテリ感が感動的ですらある。そして生麺なのでもちもち感の主張が強く、まさに絶品の麺。加えてこってりなトンコツベースのスープがたまらなく旨い。このシアワセな感じは栄町深夜のそば屋ならではである。

 カウンターに4人ぐらいしか座れないが、運良く毎回座れることもあり、訪問した回数はかなり多い。

栄町ボトルネック

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 栄町ボトルネックは市場の聖地というイメージがあり、1日の締めで訪れる事が多い。昭和レトロな雰囲気のある居酒屋であり、BGMのブルースが実に熱く心地良い。地元の方々は泡盛の3合瓶をボトルでキープして、ボトルチャージの数百円を払ってサクッと帰られる人も多い。

 ボトルネックの沖縄そばは、チャーシューっぽい肉とかまぼことネギ。そこにやかんからスープを注ぐスタイルである。まずこのスープが旨い。この出汁と麺との相性が抜群で、これは確かにうちなーがハマる味である。この旨い出汁だけでも普通に泡盛を飲むことができる。 

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 オイリーで固めな麺と、かつおだし、そしてチャーシューの絡みが素晴らしい沖縄そばだ。気候的にもこの塩気のある出汁が合うんだよな、と実感する瞬間である。

 また近々那覇に酒を飲みに行きたい。しめはこの3店を1日おきに順番に訪れたい。

はじめての沖縄 (よりみちパン! セ)

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