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感じたこと、考えたこと

電車ホームの端を歩く恐怖から救うホームドアの存在

 電車のホームの端を歩くのがとても怖い。
 ホームドアが無いホームで、特に階段付近は混んでなくても怖い。あの狭さと、少しでも押されたら転落しそうになる感じと、電車が来た時の接触を考えると、とにかく怖い。そして急ぎ足ですれ違う人達、そこにキャリーバック組が加わると恐怖が倍増する。

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 夕方のラッシュの時は、電車を待っている人達でぎっしりとホームが埋まり、両側(両方の番線)ともに列が出来ており、なかなか身動きできないため、その場でたたずむしかない。出来ればもう少し空いてそうな車両付近まで移動したいのだが、そこからホームの端を歩くのが怖い。前方から人がどんどん来てすれ違い、荷物がカラダにあたり、戦慄が体を貫いていく。地下鉄もホームの先まで歩いて乗り換える必要がある駅もあり、なかなか油断出来ない。

 ただ、今までずっと同じ電車で通勤してきているのに、最近特にホームの端を歩くのが怖くなったのだ。電車の入線ホームが変更になったのか、また電車に乗る時間帯が早くなったのか、電車に乗る人が増えたのか、その理由は明確には分からないが、歳をとったことでかなり臆病になっている事は確かだ。

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 ホームドアの設置状況を調べてみると、やはり関東圏のJRでは山手線、京浜東北根岸線中心に設置されており、かなりの駅に設置されている。一方中央・総武線各駅は2025〜2032年、宇都宮・高崎・東海道線、京葉線、武蔵野線は2032年までに設置予定と、まだまだ先の予定も多い。大阪環状線の大阪駅はいよいよ稼働開始となり、今後京橋、鶴橋と続いていく。

 一方、東京メトロは比較的設置が進んでおり、丸の内線、南北線、有楽町線、副都心線は全駅に設置済み。ただ日比谷線の設置はほぼ進んでいない状態で、2022年までかかるようだ。

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 そしてホームドアの設置には1駅数億円から数十億円のコストがかかるとされており、メンテナンスコストもかなりの額となり、安易に早くしてくれとも言えない状況だ。個人的にはホームドア整備費を利用者負担として料金に上乗せする事に賛成だが、まずは補助制度の拡充を求める声も多そうだ。

 ただ毎日の通勤時にホームを歩く事がとても怖いため、とにかく階段から一番近いドアから乗る、降りたら一番近い階段まで慎重に歩く、乗る電車自体変えてみる、ホームドアが設置されている番線の電車に乗る、という対策をしながらがホームドア設置を待つ事になる。

 何故こんなにもホームの端を歩くことが怖くなったのか。今日もホームに人がギッシリで悶絶した。

鉄道手帳[2020年版]

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