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感じたこと、考えたこと

昼飲みの是非:京都祇園のねぎ焼「かな」にて昼にねぎ焼きと焼きそばと瓶ビール2本の日

 最近昼から飲むことが少なくなった。酒自体は毎日飲んでいるため、休みの日ぐらいは昼から飲んでもいいと思うのだが、できるだけ昼はコーヒーやソフトドリンクにして、酒は夜まで飲まないようにしている。まず昼に酒を飲むと当たり前だが酔っぱらう、そして眠くなる、そして昼寝する、そして起きて太陽を浴びると体調が悪くなる、その結果夜の部があまり楽しめなくなる、という連鎖。やっぱり平日は昼に働いて夜に酒を飲むからこそ旨いのであって、休みの日も夜まで酒は飲まない方が、夜が圧倒的に楽しめると感じている。

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 京都に訪れると夜は数軒ハシゴをするため、さて昼はどうしようかとなる。嵐山まで足を延ばすときは「松ヶ枝」という豆腐料理の店で懐石を頂くか、天龍寺の「篩月(しげつ)」で精進料理でも食べようかという感じになり、瓶ビール1本ぐらいは注文する事が多い。ただ毎回嵐山まで行くわけでもないため、じゃあ「花もも」で蕎麦か、台湾料理の「微風台南」か、「とくら」でハンバーグか、と考えている内に「かな」という祇園のねぎ焼き屋に行くことが多い。

 

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 お昼からやっているかなりの繁盛店で、万一座れない時のことも考えて、できれば電話してから訪問したい。まずは瓶ビール、そしておつまみを注文する。横一列のカウンター前すべてが鉄板という情景に、完全に鉄板焼きモードに突入する。ここはやはり盛り合わせである「鉄板ミックス」でもいいのだが、この日は「なすみんちチーズ」をまずオーダーした。ナスとチーズだと思っていたら、「みんち」というワードが隠れており、茄子みんちチーズ。この写真だとなかなか美味しさが伝わらないかもしれないが、熱々のナスとミンチとチーズが鉄板の上で一つになれば、それは間違いなくビールに合うのは確実である。

 

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 そして名物の「特製だし巻き」。上の写真のように溶いた卵を横長に広く敷いて、クルクルッとママが巻いていくと一気に完成となる。その地味さと派手さが同居するパフォーマンスがなかなか楽しい。そして間違いなく旨い。

 

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  いよいよ「ねぎ焼き」を注文するが、ここで次の酒を注文するか非常に悩む。そう、昼飲みは夜の部までをも台無しにしかねないため、悩む、悩む、悩む。そして悩んだ挙句に瓶ビールお代わり。かなり危ないパターンである。

  ねぎ焼きとはお好み焼きと似ているが、キャベツではなく青ネギを使う。そして生地と青ネギを混ぜてから焼くのではなく、生地にドサッと青ネギを盛る乗せ焼きスタイル。追加したビールと一緒にグイグイ行く。今まで豚しか注文しなかったが「すじ」が美味い。

 

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 そして締めは焼きそば。こちらはいつもミックスを注文する。どうも私はラーメン自体があまり好きではないらしく、ラーメン屋ではつけ麺をたのみ、中華屋では焼きそばを注文する。もちろんラーメンが嫌いではないのだが、それ以上に焼きそばが好きらしい。知らんがな、という感じではあるが、あまり同意を得られないため、寂しい人生を送ってきた感じがする。ただ、このねぎ焼き屋であれば堂々と焼きそばである。誰も文句は言わないだろう。

 

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 既に瓶ビール2本と美味しい料理でお腹もタッポタポである。ただ「特製かなピザ」を本当に食べなくてもいいのか、という気持ちにいつもなる。お好み焼き屋さんのピザこと「かなピザ」。このお好みピザ焼き的な、一度食べたら常に、食べなくていいのか、食べなくていいのか、食べなくていいのか、と問い続けてしまう魅力あるピザ。悩んだ結果断念した。

 この日はやはり昼間から瓶ビール2本が響き、この後爆睡し、肝心の夜の部もあまり飲めず、食べられずで不本意な結果となった。昼飲みという行為にあまり良いことは無いのだと改めて思った。ただこのねぎ焼き「かな」で飲まずにいることも非常に難しい。京都に行ったときはまた悩み苦しむのである。