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感じたこと、考えたこと

新文芸坐で昔の日本映画を観る週末

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 最近、池袋の新文芸坐によく通っている。

 週末で特に用がなければ、朝一番に行って並ぶようにしている。新文芸坐は二本立てでの上映が多く、最初の1本目は10時ぐらいから上映される。よって僕は、その1時間前から並ぶようにしているが、先頭か3番目ぐらいで並ぶ感じである。少し出遅れると10番目ぐらいになる。

 何故開場前に並ぶかというと、基本的に映画館の席は自由席なので、なんとなくお気に入りの席で鑑賞したいからである。僕のお気に入りは通路側であり、通路側はやはり早くに埋まる。新文芸坐は基本的に名画座なので、席は自由だし、一度入館すれば入れ替えもなく1日中いてもいいし(例外もある)、食べ物や飲み物も持ち込みOKなのである。素晴らしい。

 そして年齢層は非常に高い。おじさん、おじいさんが主だが、結構なおじさんの僕でも若手の部類に入りそうな勢いである。そして皆さんお一人で来ている感じで、僕ももちろん一人である。

 では何を観るかというと、昔の日本映画である。1950年代から1970年代ぐらいの邦画がとにかく楽しいのだ。当時の暮らし、当時の情景、当時の酒場、当時の鉄道等を今の時代にスクリーンで観ることがとても新鮮なのである。そしてかなりの映画が未ソフト化なので映画館に足を運ぶしかないのである。

 先日の「鈴木英夫の手腕」、「昭和の刑事〈デカ〉が見た風景」、そして「川島雄三の世界」と興味深い特集上映が続く。週末の朝一から観始めるとお昼過ぎには観終わるのだけど、まだ池袋という街に慣れていないためその後が意外と困る。そういう時は古本屋だな、と思って平和堂書店という古本屋が北池袋の方にあるらしいので歩いて行ったのだけど、なかなかのホテル街に迷い込んでしまい結構緊張した。 そこで大山康晴著「昭和将棋史」を150円で買った。

 

昭和将棋史 (岩波新書)

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